プラネタリウム の商品レビュー
風変わりな学生達の現実とは微妙に違う世界。人によって好みが分かれそう。 1.警報音少女と青フレーク。誤解が招く面倒な毎日。2.飛べない翼人3.浮遊する先輩4.森になりたい
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決断を迫られると鳴り出す踏切。 空を砕く恋心。 背中に生えた翼や、 足の下に生まれた空間。 そういうささやかな不思議をもった少年少女のお話。 何かを大きく変えるわけでもなく、 しかし、彼らの心を具現化したようなその不思議な個性は 秘めたい気持ちと気づいて欲しい気持ちのせめぎ合...
決断を迫られると鳴り出す踏切。 空を砕く恋心。 背中に生えた翼や、 足の下に生まれた空間。 そういうささやかな不思議をもった少年少女のお話。 何かを大きく変えるわけでもなく、 しかし、彼らの心を具現化したようなその不思議な個性は 秘めたい気持ちと気づいて欲しい気持ちのせめぎ合いのようで なんだかもどかしいなぁと思った 児童文学?にしてはドキリとするようなシーンもあり 最近の子はこういうの読むんだなぁと そこにもまた複雑な現代の心模様を感じるのだった
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世界を救うことはできない、ただの特殊能力。 日常の中に普通に存在する、特殊能力。 それを持つのはごく普通の人間。本当に、ごく普通の。 恋の味、どんな味なんだろう。 バタバタしたくなっちゃうのね、そうなのかあ。 自分のことを知ってほしい、認めてほしい。 それをしてもらえることは...
世界を救うことはできない、ただの特殊能力。 日常の中に普通に存在する、特殊能力。 それを持つのはごく普通の人間。本当に、ごく普通の。 恋の味、どんな味なんだろう。 バタバタしたくなっちゃうのね、そうなのかあ。 自分のことを知ってほしい、認めてほしい。 それをしてもらえることは、すごく嬉しいこと、心地よいこと。 だからつい、その相手に甘えるのです。 相手の状況も考えず。 自分を知ってほしいなら、相手のことも知らないと。 相手の状況も考えないと。 押し付けるだけになる、傷つけるだけになる。 時には何もいわない、何も聞かないことが優しさになる。 そして点検するお父さんは、最低だと思います。 それこそ、自分の知りたい気持ちだけを相手に押し付ける、弱い立場の人間に押し付ける自分勝手。 その行動が、どれだけ相手を傷つけてるか、気づきもしないのでしょう。 人間、強くない。 特殊能力があっても、強くはないのよ。 人間なんだもの。 でも、生きてゆく。
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2014.5.30 短編集。きらきらしたファンタジー恋愛小説。言葉がサイダーみたいにはじけていて、雨の季節に読んだら素敵な本。登場する各話の主人公の女の子が可愛い。ああ、恋ってこうだった、って思い出す。
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「プラネタリウムのあとで」を読む前に、数年ぶりに再読。やっぱりこの短編集好きだなぁ。どれもいいけれど、「水に棲む」「つきのこども」が切なくてよい。
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とても不思議なお話しの短編集でした。 それぞれに出てくる登場人物たちは、風変わり。 好きな人を見ると、空から青くて甘いフレークが降って来る少女。 背中に翼が生えている少年。 15センチ浮いてる少年。 森になってしまった少女。 でもどれも繊細な表現で、 本なんだけど、...
とても不思議なお話しの短編集でした。 それぞれに出てくる登場人物たちは、風変わり。 好きな人を見ると、空から青くて甘いフレークが降って来る少女。 背中に翼が生えている少年。 15センチ浮いてる少年。 森になってしまった少女。 でもどれも繊細な表現で、 本なんだけど、 かわいい雑貨達を見てるような気分になります。
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不安になると踏切の警報音が鳴り出したり、地上から15センチの透明な空間があったりする、ちょっと変わった人達が出てくる、少し不思議な話。 どの話にも“プラネタリウム”が出てくる。 『水に棲む』が特に好き。 『つきのこども』も良い。
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15歳のココロが描かれます。それだけで、ちょっと緊張してしまう年になりましたが、そんな読み手の気持ちはぶち壊してしまいます。SFにも通じるとがった設定に驚きを隠せません。4編からなる短編集ですが、作者の独特な世界に飲み込まれます。
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<内容>警報音少女に翼の生えた少年、空中に浮かぶ先輩、そして最後は木になる親友・・・。中学3年生の多彩な「自意識」を投影した、きらめく4編のショート・ストーリー。
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まず思ったこと、青空フレークが食べたい!! 思春期の子を主人公にした短編集です。 青空が割れてできるフレークとか、地面から浮いている男の子とか、天使の羽を隠してるとか、部屋が砂時計の砂のようになるとか、何かの言い回しかなって思って読み進めていくと、予想裏切られ、本当のこととして書...
まず思ったこと、青空フレークが食べたい!! 思春期の子を主人公にした短編集です。 青空が割れてできるフレークとか、地面から浮いている男の子とか、天使の羽を隠してるとか、部屋が砂時計の砂のようになるとか、何かの言い回しかなって思って読み進めていくと、予想裏切られ、本当のこととして書かれているんですよね。 そんなファンタジー含んだ現実の世界のお話が面白かったです。 思春期のころの鬱屈した気持ちとか、わけのわからない自信とか、何がなんだかわからない自分とか、そういうのがファンタジーとして表されているのかなとか勝手に考えてみました。
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