前田建設ファンタジー営業部 の商品レビュー

前田建設工業(著者)

2012/04/17

マジンガーZの格納庫を現代の技術で建設するとしたら…　　　

という命題を、その名もファンタジー営業部なる架空の営業チームが工期と見積に落とすまでを、脚本タッチで解説。
ちなみにこの格納庫、汚水処理場の下にあり、貯水プール底がぱっくり割れて滝のように流れ落ちる水をかいくぐり、高速でせりあがる床に立つマジンガーZが颯爽と登場…という、いかにもなアニメ的案件。

が、なんせ架空の建造物なので、アニメの設定資料と映像(つまり見た目）だけを頼りに仕様検討・想像し、現代の技術とオリジナルな工夫を凝らしていくわけで。格納庫のサイズ設定に始まり、高速開閉のプール底、高速ジャッキアップエレベーターなどなど、取引先まで巻き込んで大真面目に検討する様はひたすらにやけます。

大金をかけずに成功した企業PRの事例としての完成度はもちろん、技術者魂とベタなユーモア、そしてなんといっても
題材、好きなんだなーーー　　＾＾；
という感じがよい。
ついでに建築工法もわかるようになります。

ということですでに3人にお勧め済み。
ちなみに前田建設は実在する中堅ゼネコンで、
2作目は銀河鉄道999編、3作目以降はWeb企画として継続中です。

2011/10/11

マジンガーZが発進するプールを実際に作るとしたらどうするか見積もってしまおうという何とも夢のあるプロジェクト。WEBに掲載したものを書籍化したそうです。ゼネコンのイメージアップにも最適。ちょっと見直しました。

2011/06/07

夢があります。基地製作もだけど、建設会社の普通のサラリーマン達がこんなことやってること、そのものに、夢があります。マジンガーZはちょっと世代が違うので、前田建設の方々ほどははしゃげませんでした。

2011/03/07

前田建設がファンタジー営業部って部署を作って、マジンガーZの地下格納庫の見積りを出す、って本です。
マジンガーZ自体をちゃんと知らないので、ちゃちゃっと斜め読みしちゃったけど、大の大人が真剣に検討してて面白かった。
本当にこの部署があるとは思えないけど、くだらない事を大真面目にやるって素晴らしい。
見積り金額もリアリティのある金額で驚いた。もっと天文学的な数字とかになっちゃうのかも、って思ってたけども。
日本の建築の技術は、すごい、って事だな。素晴らしい。

金額：７２億円
工期：６年５ヶ月

2010/09/27

中堅ゼネコンが、ゼネコンのイメージアップと会社の知名度アップとねらって始めたプロジェクトを紹介した本。
そのように書くとなんだか狙いすぎというかいやらしい感じがしますが、別にそんなことはなく、純粋に面白かったです。

映画やアニメの架空の建造物を造るにはどうしたらいいか、設計して施工方法を考える、というプロジェクト。
かなりキャッチーです。
元々は一部社員のクラブ活動というかボランティア活動で、それをWebで紹介していたというもの。
今もWebで新しいプロジェクトとこれまでのプロジェクトの進行状況が紹介されていますが、本になっているのは第一弾プロジェクト、「マジンガーZの格納庫を造る」です。

プール（汚水処理場の一部）がざざーっと割れて、下からマジンガーZが登場するというイメージ。
関係者から提出された資料と、アニメのビデオを見て、より絵に近いものを造ろうとするわけです。

青木ヶ原樹海に巨大な竪穴をどう掘削するか、地質はどうなのか、とか、
「マジン・ゴーッ！」から10秒以内で25mで上昇する昇降装置は油圧にするかワイヤーを使うか、とか、
機械獣からの攻撃に耐えるような耐震（耐衝撃）検討はどうすればいいのか、とか、
いろいろ考えなくてはいけない。
もちろん、架空の方法ではなく、現在の技術で実際に造ることを前提にしています。
積算までして、工程、工期、費用など、概算ながらもきちんと出します。

会社としては、ゼネコンってこんなことをしてるんだよ、ってことを紹介しているつもりでしょうが、読んでいていちばん印象に残ったのは、フィクションの建造物という、アホな話と知りつつも、真剣に考えてしまう、おじさんたちの熱い技術者魂、なのでした。

2009/10/04

　前田建設は「土木の前田」と呼ばれているそうな。
　ファンタジー営業部の第1弾。ウェブ上で連載して、一定期間経つとウェブからは消して本にしている。
　この巻はマジンガーZ。といってもマジンガーZ本体ではなく、それを格納する格納庫の建設。○○は現実にできるか、といった話はよくあるけれど、それを支える周辺建築物を実際に作ることができるか、という視点は大好き。いい意味で会社のプライドを感じる。
　取材も綿密で、構成も結構おもしろい。現実に格納庫は造れるんだねぇ。しかも、それなりの予算で。

2009/10/04

　アニメやゲームで作られていた施設を現実の技術で作ることはできるのか。
　それを実際に見積もってしまおうという前田建設工業株式会社のＷＥＢコンテンツ『前田建設ファンタジー営業部』の存在は、書籍第２弾の『前田建設ファンタジー営業部ＮＥＯ』を購入してから知っていて、是非とも１巻が欲しいと思っていたのですが、探せど探せど見つかりませんでした。
　しかしながらこの間、酔っぱらったままアマゾンにアクセスしていたときに、『前田建設ファンタジー営業部』の新品が１冊だけ残っているのを発見し、即座に購入。昨日今日で読み終えました。
　第１弾はマジンガーＺの格納庫。汚水処理場が開いて地下からマジンガーＺがせり上がるあれですね＾＾
　ゼネコンの技術力の凄さと、現実的に見積もっていく様は絶品です。会話形式のために読みやすいことも高ポイント。
　時折挿入される、現実の技術の解説には知的好奇心を誘われ、様々な技術者が様々なアイディアを出していく様の面白いこと＾＾
　さらにはできあがった設計書を元にして作られた模型の件も面白く、あっという間に読み終えてしまいました。
　書籍第三段にも期待しています＾＾

2009/10/04

マジンガーの格納庫を実際に作るとしたら…という本。こういう議題に大真面目にとりくむ前田建には（いやな略し方）好感を覚えます。

2009/10/04

夢があります!!
企業が真剣にﾏｼﾞﾝｶﾞｰZの基地を作るための計画、見積りをつくります。

男の子ならぜひ!!

2009/10/04

案件が仮想物件であるのですが、実際に作れてしまう技術力ってホントウにスゴイ！

「なせばなる」と勇気が出たバイブル的な本。