悪人正機 の商品レビュー
息子へのプレゼント
偉そうなことを言っても、なかなか耳を傾けようとしない我が息子たちにこの本をプレゼントしたら好評だった。
赤い大地
思想界の巨人、吉本隆…
思想界の巨人、吉本隆明と様々なジャンルを横断する糸井重里が、現代における諸問題について語り尽くす1冊。
文庫OFF
これを読めば、糸井重…
これを読めば、糸井重里の鋭さが大変良くわかる。
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話し手・吉本隆明。聞…
話し手・吉本隆明。聞き手・糸井重里。目からウロコの人生論!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったところ ・24時間遊んで暮らすのが理想。そういう観点で言うと、仕事も遊びでないといけない。 ・何でも10年間、毎日やればモノになる。たまにしかやらないと、能力は足し算でしか増えていかないが、毎日やれば掛け算で増えていく。 ・平安までは母系社会だったが、武士の時代になって男系的な社会に傾いていく。筆者は、明治期にキリスト教的な男女平等の観念が入ってきて、完全に男系的な社会になったと言っている。これが今日まで続いているわけだが、最近になって性に対する規制が強まってきているのは、社会が母系的な方に戻りつつあるからではないかと話者は見ている。 ・精神は内臓と繋がっており、感覚は大脳と繋がっている。 だから、内臓の調子を整えることが精神の安定と繋がったりしているのかな? ・何でも意識しないとできないうちはダメで、無意識に出るようにならないといけない。言語とかまさにそうだなぁと思う。
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正しそうに見えるや情報が氾濫している現代。さまざまなテーマについて吉本隆明さんが本当のことを教えてくれる大人の教科書。 「泥棒して食ったっていいんだぜ」という言葉に出会い生きるのが楽になった。 「ほぼ日」スローガン、Only is Not lonely(たったひとりということは、...
正しそうに見えるや情報が氾濫している現代。さまざまなテーマについて吉本隆明さんが本当のことを教えてくれる大人の教科書。 「泥棒して食ったっていいんだぜ」という言葉に出会い生きるのが楽になった。 「ほぼ日」スローガン、Only is Not lonely(たったひとりということは、孤独だっていうことじゃない) にもつながる一冊。
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隆明(りゅうめい)というとわれわれの世代では神様のような存在だ。その日本思想界の巨人、吉本隆明が糸井重里との対談のなかで、「よく、『俺、友だちたくさんいるよ』なんて言うヤツいるけど、そんなの大部分はウソですよ。(笑)」と語っている。嬉しくなって本書をいっきに読んだ。
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私の好きなユーチューバー(vlog)の方が、 糸井重里さんを大好きだったのが手に取るきっかけでした。 20代に糸井さんの本を読んだこともありましたが、 すっかり離れており、どんな書籍が発刊されているかわからず、 amazonで糸井重里を検索した際に、本作に出会いました。 タイトル...
私の好きなユーチューバー(vlog)の方が、 糸井重里さんを大好きだったのが手に取るきっかけでした。 20代に糸井さんの本を読んだこともありましたが、 すっかり離れており、どんな書籍が発刊されているかわからず、 amazonで糸井重里を検索した際に、本作に出会いました。 タイトルと装丁がとにかくインパクト大です。 本作は、吉本隆明氏へのインタビューを取りまとめおり、 各項目ごとに糸井さんのコメントが差し込まれてます。 出だしのテーマは「生きる」ってなんだ?から始まります。他には、「友だち」「挫折」「殺意」「仕事」「家族」「宗教」「文化」「言葉」など。 世代というか、性格というか、 全く違う感じの言葉に見えるんです。 内側に糸井さんとのツーショットも掲載されていて、 親戚のおじいちゃんの話を聞いているような気持になりました。笑 最初はただただ新鮮で、 へー、そうなのかあ、こんな考え方もある、と 面白く読んでいました。 特に、「挫折」について書かれており、 その中に第二次世界大戦の敗戦が印象的でした。 これは当時を生きていた人にしか感じえない感覚なんだろうな、と。 多くの人の心に何某かの影響を与えたんだろうな、というのがとても伝わってきます。 とても好感や親しみを覚えるページもある一方、 ん?これは…?と言葉にしにくい違和感や、 私とは違うな、この考え方は共感できないかも、 という部分もあります。 最後の方は、特にそれが強かったです。 ただ、どんな世代にも共通しているなと思ったのは、 ・さしあたり自分の機能を高めていくのが問題だ ・素質が問題になるのは、一丁前になってから という項目でした。 才能や素質ではなく、やるかやらないかが大事だという部分には背中を押された気持ちでした。 そしてこの方、本当に独特だなあと思っていましたが、 よしもとばななさんのお父様なのですね。 途中で知ってびっくりでした。 この本を読んでいる今の私は36歳ですが、 10年後に読んだらどう思うのかなあ、と思う一冊です。
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14年ぶりぐらいに読んだ気がするのと、再読してからも1ヵ月ぐらいに経ってるけど、久々に読んでも面白かった!吉本隆明が自分のことを正直に語ってる感じが好きだなぁ・・・なかなか自分じゃできないんだよなぁこれが。それと、まず語る場面が無いか(笑)
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吉本ばななさんのお父さんであることは知っていたが、この対談の中で語られたオカルト的なことへの関心については、親子の繋がりを感じた。 「信じること」と「科学的に明らかなこと」をつなげようとすること、そのあやふやなところを考えていくことに共感する。
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