絵本は小さな美術館 の商品レビュー
まがりなりにも美大を出たことが障壁となり、この手の本を避けてきた。この度、司書資格取得を目指すことになり、系統立てて絵本について知る必要があると感じて手に取った一冊。幼少期に読んだ本もいくつか紹介されており、それらが我が身の血肉になっていることを実感した。まだ手にとっていない絵本...
まがりなりにも美大を出たことが障壁となり、この手の本を避けてきた。この度、司書資格取得を目指すことになり、系統立てて絵本について知る必要があると感じて手に取った一冊。幼少期に読んだ本もいくつか紹介されており、それらが我が身の血肉になっていることを実感した。まだ手にとっていない絵本もこれから紐解いていきたい。
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絵本の書評集。意味と意義のある国内外の絵本を取り上げており、大衆受けするガイドブックとは一線を画している。だから絶版なのだろう。しかし、良書を多く取り上げているので、絵本読みのステップアップを図る人は是非、手に取って欲しい。
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美術研究家(?)中川素子さんが、絵本について、その構造や色、素材、技法など視覚表現に注目しながら語る。 構造の分類のネーミングが、円環構造(振り出しに戻るという意味か?!)、点の並列構造(事物の陳列。図鑑的?!)、ポリフォニー構造(ぼくのすきなやりかた+わたしのすきなやりかたet...
美術研究家(?)中川素子さんが、絵本について、その構造や色、素材、技法など視覚表現に注目しながら語る。 構造の分類のネーミングが、円環構造(振り出しに戻るという意味か?!)、点の並列構造(事物の陳列。図鑑的?!)、ポリフォニー構造(ぼくのすきなやりかた+わたしのすきなやりかたetc.)などなどって、どうなのでしょう。 よく知っている絵本もありますが、「PEKA」(レカー/ロシアの絵本)など、なかなか実際に見ることができないので残念。 「あかいはなとしろいはな」(長新太)が、恋の色として語られているのは意外でしたが、「しろいうさぎとくろいうさぎ」(ガース・ウィリアムズ)に気持ち悪さを感じるという感じには同感(^^ゞ
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[ 内容 ] 絵本を手にした時の、わくわくする気持ちはなんだろう。 今でもぼんやり覚えている、あの絵は何の本だっけ? 構造や色、素材、技法など、絵本の視覚表現に注目。 想像力を広げ、幸福な記憶を形作る、もう一つのメッセージをよみとく。 とっておきの一冊に出会える、豊かなイメージの...
[ 内容 ] 絵本を手にした時の、わくわくする気持ちはなんだろう。 今でもぼんやり覚えている、あの絵は何の本だっけ? 構造や色、素材、技法など、絵本の視覚表現に注目。 想像力を広げ、幸福な記憶を形作る、もう一つのメッセージをよみとく。 とっておきの一冊に出会える、豊かなイメージの世界へようこそ。 [ 目次 ] 第1章 絵本の表現構造(表紙―さあ、絵本の扉をノックしよう;見返し―急いで通り過ぎないで ほか) 第2章 色と形、文字(色―色が想起させるもの;形―いろいろ変な楽しい形 ほか) 第3章 素材と技法、基材(素材と技法―平面に還元される前に;基材―紙が表現するもの) 第4章 絵本が語る現代(女性イメージの変化;老いるということ ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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昔、私は「こどものとも」と「かがくのとも」を愛読していたのですが、 実はその文章はあんまり覚えていません。 覚えているのはその絵や写真ばかりです。 タイトルよりも文章よりも、まず絵の印象が思い浮かぶ。 ……… 私は、「子どもにどんな絵本を見せたらよいですか」という質問をさ...
昔、私は「こどものとも」と「かがくのとも」を愛読していたのですが、 実はその文章はあんまり覚えていません。 覚えているのはその絵や写真ばかりです。 タイトルよりも文章よりも、まず絵の印象が思い浮かぶ。 ……… 私は、「子どもにどんな絵本を見せたらよいですか」という質問をされる時があり、 そういう時たいてい逃げ腰になる。私自身、まったく行き当たりばったりで選んでいたからだ。 しいていえば、夏休みの頃、書店の目立つところに並んでいた 文部省推薦などと書かれた絵本には近寄らなかったぐらいであろうか。 まず、どんな絵本でもいいから自分の目で見て、面白いなと思ったものを選んでいただきたい。 子どもや孫のためでなく、自分のために絵本を選んでみる。 あなたを支え、力になる絵本がきっとあることと思う。 絵本の幸福な記憶は、子ども時代にだけ形作られるわけではないのだ。 ……… この本にも、一つ前の記事の本にも、「三匹のこぶた」に関連する話がでてくるのですが、 あのお話、わらと木の家のこぶたはおおかみに食べられてしまうのですね。 確か、私の読んだ本では、わらの家のこぶたは木の家に逃げ込み、 木の家が飛ばされると、今度は2匹でレンガの家に逃げ込むという展開だったのですが。
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