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藤村詩抄 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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『若菜集』、『一葉船…

『若菜集』、『一葉船』、『夏草』、『落梅集』より自選の一冊。小説も素晴らしいけど、私は詩人としての藤村の方が好きです。

文庫OFF

島崎藤村は小説が有名…

島崎藤村は小説が有名ですが、詩も書いています。

文庫OFF

2019/07/13

「近代日本の自覚期ともいうべき歴史的青春と、詩人および人間としての人生の青春と、詩の文芸ジャンルとしての若さとが相まって生み出された比類のない青春文学である」 解説=吉田精一 この解説の通り、 詩の黎明期の、記念碑的作品群なんだろうな、というのはそうなんだろうけど、 いかんせん...

「近代日本の自覚期ともいうべき歴史的青春と、詩人および人間としての人生の青春と、詩の文芸ジャンルとしての若さとが相まって生み出された比類のない青春文学である」 解説=吉田精一 この解説の通り、 詩の黎明期の、記念碑的作品群なんだろうな、というのはそうなんだろうけど、 いかんせん、いつまでも新しい、というには、 少し言葉が古びてしまってて、 読みづらい部分がある、のは、そりゃまぁ、 かなり昔の物だからしょうがないとして。 それでも特に、恋の詩には、 現代でもまるで古びないフレッシュさを放つものがあって、驚いた。 現代語訳すれば、全然JPOPの歌詞としていけるじゃないか! という、新しさ、若干の恥ずかしさがある。 当時、お堅い時代でしたでしょうから、 こういう悶々とした恋を、こうして歌い上げるのは、すげぃことだったんだなと、じわりと思います。 時を越える青臭さ、すげぃです、藤村先生。 解説に、長い詩は下手、と一刀両断してあるのがじわじわ面白かったです。 以下、気になった詩とページ番号。 19序のうた 61初恋 62狐のわざ 65傘のうち 86ゆふぐれしづかに 88強敵 182めぐり逢ふ君やいくたび 190罪なれば物のあはれを 193椰子の実

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2013/12/11

この作品は嫌いではないけれど、どうもある種の嫌悪感を抱いている自分がいる。 きっとあまりに詩っぽいからでしょうか。ロマン主義に数えられない藤村だが、この多幸的な作品は、ロマン主義の歪さと極端さの要素があるような。全然細かいことはわかりませんが。

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2013/01/24

藤村初期の詩集。青春の酸いも甘いも感じさせる内容もいいが、文語定形詩でありリズムが心地よい。国語教科書にも恐れずに文語詩を多く紹介したほうがよいと思う。

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2015/03/27

「初恋」「千曲川旅情の歌」などを含む詩集。七五調のリズムが口に出すと心地よく、文明開化の浪漫を感じて(&賢くなったような錯覚で)うっとりしてしまう。今時こんなの口ずさんでたら変な人に思われるから人前ではやらないけど。  名もなき道を説くなかれ  名もなき旅を行くなかれ  甲斐な...

「初恋」「千曲川旅情の歌」などを含む詩集。七五調のリズムが口に出すと心地よく、文明開化の浪漫を感じて(&賢くなったような錯覚で)うっとりしてしまう。今時こんなの口ずさんでたら変な人に思われるから人前ではやらないけど。  名もなき道を説くなかれ  名もなき旅を行くなかれ  甲斐なきことをなげくより  来りて美(うま)き酒に泣け    わきめもふらで急ぎ行く  君の行衛(ゆくえ)はいづこぞや  琴花酒(ことはなさけ)のあるものを  とどまりたまへ旅人よ        (酔歌)

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2010/12/14

●若菜集 胸が苦しくなるくらい想いがぎゅっと詰まった詩。実際にいたらちょっと引いてまうかもしれん。でもやっぱ藤村好きだぁ。彼の繊細さの波長が私のそれとフィットする気がする。

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2010/04/03

言葉のリズムとか使い方が凄く好き。『思より思をつたひ』『おきく』『強敵』『門出』が好き。今手元に本がなくタイトルうろ覚え。

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2009/10/07

日本の近代詩の出発点となった島崎藤村の詩は、近代日本の自覚期ともいうべき歴史的青春と、詩人および人間としての人生の青春と、詩の文芸ジャンルとしての若さとが相まって生み出された比類のない青春文学である。『若菜集』『一葉船』『夏草』『落梅集』などより自選

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2009/10/04

言わずと知れた島崎藤村の詩集です。「初恋」で好きになった方も多いのではないでしょうか。実は僕もその一人です。収録作品は「若菜集」「一葉船」「夏草」「落梅集」などからの自選。数々の名作から藤村自身が選び出しただけあってどれも珠玉の名作。なめらかな七・五調の響きは思わず口ずさんでしま...

言わずと知れた島崎藤村の詩集です。「初恋」で好きになった方も多いのではないでしょうか。実は僕もその一人です。収録作品は「若菜集」「一葉船」「夏草」「落梅集」などからの自選。数々の名作から藤村自身が選び出しただけあってどれも珠玉の名作。なめらかな七・五調の響きは思わず口ずさんでしまいそうです。 特に春を詠った詩からは藤村の春への憧憬がありありと伝わってきます。 出歩くときに常にかばんに忍ばせて置きたい一冊です。

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