「口コミ」の経済学 の商品レビュー
口コミをメディアと捉えた場合の基本的な特質はおさえられていると思う。 口コミを考える際に押さえるべきポイントは大きく以下の二つ。 ① 口コミのネットワーク性 ⇒口コミがどのように拡がっていくか ② コンテンツ性(口コミの内容) ⇒どのような口コミが拡がるか そのような枠...
口コミをメディアと捉えた場合の基本的な特質はおさえられていると思う。 口コミを考える際に押さえるべきポイントは大きく以下の二つ。 ① 口コミのネットワーク性 ⇒口コミがどのように拡がっていくか ② コンテンツ性(口コミの内容) ⇒どのような口コミが拡がるか そのような枠組みで捉えた場合、本書で語られている内容は例えば以下の内容。 ①について ・口コミは影響力のある人をハブにして広がっていく。 ・同じ興味関心を持つコミュニティ内で拡がりやすい。 ・歯止めがきかない ②について ・期待を超えた感動や自分ごととして考えられるものが 拡がっていく。 ・悪い情報ほど早く拡がる。 ・情報は無批判に拡がっていく。 その他 ・ごまかしがきかない 本書を読んだ上で、例えば、「急に売れ始めるにはワケがある(マルコム・グラッドウェル著)」のような書物を読めば口コミに関する理解はかなり深まると思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「口コミの経済学」 これは、口コミが購買活動にどれほど重要なものかを説いた本です。 良いとこばかりを報道する広告とは違い、それを実際に使った人の噂や情報は、100%ではありませんが、信用性があるものです。 私も、よくアマゾンの商品レビューでゲームソフトの評判を見てから買うかどうかを検討します。 人それぞれ感性は違うとはいえ、多くの人が最悪だと言っているソフトを買う気にはなれません。 口コミは一つの流行を生み出し、たとえばユニクロがださいという評判が人々の間で生まれれば、いくらユニクロの製品が良くても若者はその服を買わなくなるという現象がありました。 もちろん、口コミは良い商品を広げることもできます。 中には、自分が感じた良いサービス、商品を周りにも教えてあげたい、こんな良いものを知らないなんてもったいないというように、周囲に広める人もいます。 そこからだんだんと口コミは広がってゆき、やがてヒット商品を生み出すことにもなります。 そうして、口コミの力を利用するためには誇大広告は止め、ユーザーが思った以上の満足感を得られるものを提供することが一番なのではないでしょうか。 逆に、悪い噂は良い噂の4倍の速度で広がると言われているので、誇大広告でユーザーをがっかりさせてしまったら、悪い評判はあっという間にネット上で広がってしまいます。 そもそも口コミというのは、自分がその商品やサービスを使って感じた感動や驚きを誰かに伝えたいがために広まってゆくものなので、その商品は自然とユーザーの期待を上回るものとなり、完成度の高い商品とされ、ヒットするのではないでしょうか。 ここから、口コミ効果を得るためには生半可な完成度の商品ではなく、ユーザーをあっと驚かせるような、何かしらの感情変化をもたらすほどの良いものが必要なのだと思いました。
Posted by
割と最近の本なので、まだまだ私たちの頭に残っているブームについての解説があります。読みやすいし量も適量。ちょっと興味を持った人なら楽しめると思います。
Posted by
- 1