ふたたびの恋 の商品レビュー
中年男女の恋愛。読みやすいけれど、まだあまり理解できない部分も多かった。大人だからこその冷静さと衝動があるのかなと思った。
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「高校教師」などの脚本でも知られた有名脚本家であり、「破線のマリス」「深紅」などで小説家としても名を残した野沢尚の作品です。数年前の12月に、自殺したと聞いたときはとても残念な気がしたのを覚えています。 この作品は、ちょっと変わった恋…というか、恋を思い出す、とか、不思議な短編...
「高校教師」などの脚本でも知られた有名脚本家であり、「破線のマリス」「深紅」などで小説家としても名を残した野沢尚の作品です。数年前の12月に、自殺したと聞いたときはとても残念な気がしたのを覚えています。 この作品は、ちょっと変わった恋…というか、恋を思い出す、とか、不思議な短編が集まっています。いわゆる「枯れた」人々が、「生き返る」って感じなんですけど、脚本家さんだけあって、ドラマになってもおかしくない、秀作ぞろいで、読み応えがありました。 だから星五つです。 この人がもう亡くなってしまっていて、しかも自殺だということが、残念でなりません。
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一度終わった恋にもう一度淡い気持ちを・・っていう短編集。 タイトル題の「ふたたびの恋」これは、売れっ子脚本家が脚本を教える教室で出会った教え子との淡い恋で、別れた後に沖縄で再会するところから始まる。 今ではすっかり立場が逆転してしまい教え子だった新子はたちまち脚本家としてスターに...
一度終わった恋にもう一度淡い気持ちを・・っていう短編集。 タイトル題の「ふたたびの恋」これは、売れっ子脚本家が脚本を教える教室で出会った教え子との淡い恋で、別れた後に沖縄で再会するところから始まる。 今ではすっかり立場が逆転してしまい教え子だった新子はたちまち脚本家としてスターになっていた。 沖縄では彼女は依頼されたストーリーを練り上げるつもりだったのが、行き詰まってしまっていてどうにもならず、シナリオ学校の恩師でかつての恋人である室生晃一に手伝ってほしいと懇願する。 一つのヒントから、次々へとあふれ出る二人の物語のストーリー。禁じられた恋と待つ恋。その障害と純愛について二人は夢中になってストーリーを考えだす。最後の夜に明かされた新子の本当の真意が!!そしてこの二人の気持ちの行方は? 高校生の息子と単身赴任の夫を持つ40歳の女性が息子の同級生の17歳の男への淡い恋心や、事故によって幼いわが子を亡くして夫婦の絆も捨てるしかなくなってしまった一組の夫婦のその後のそれぞれの淡い恋とか。ミステリー中心の野沢尚ならではの、まっすぐじゃない「恋」が描かれている感じ。 中途半端な感じがこのくらいの年齢の恋愛にはちょうど良いのかも。
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「ふたたびの恋」「恋のきずな」「さようならを言う恋」の3作。 「さようならを言う恋」が切なかった・・・。 子供を事故で亡くし、離婚した夫婦の話。 最愛の子供がいなくなったが、でも生きなければいけない・・・つらい・・・
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会社の上司から読んで見ないか?と手渡された本である。仕事の昼休みに読書するわたしの姿を見掛け、なされた行為である。たぶん異様に映ったんだろな?作者は自殺した作家である。脚本家としても有名な人だった、ようだ。前置きはこれくらいに、作品的には短編4部作品だったから読み込みやすかった。...
会社の上司から読んで見ないか?と手渡された本である。仕事の昼休みに読書するわたしの姿を見掛け、なされた行為である。たぶん異様に映ったんだろな?作者は自殺した作家である。脚本家としても有名な人だった、ようだ。前置きはこれくらいに、作品的には短編4部作品だったから読み込みやすかった。中年期にさしかかる男女の悲喜こもごもを、端的に綴り語る文面は、しっとりと中枢に染み込んできた。
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