プラネタリウムを作りました。 の商品レビュー
メカや電気、星のことを知らなくても大丈夫。 分かりやすくて読みやすい。 普通の人でも、何かに打ち込んで頑張り続ければ、こんなに凄いものができる。そう思わせてくれる本。
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読んだのは、ネスカフェのCMをみて、ネットで調べたことがきっかけ。 この本に、好きなものへのキラキラしたものが気持ちが、文章いっぱいに詰め込まれてるような気がしました。
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自作のプラネタリウムといっても、素人が趣味で作ってしまったような中途半端なものではない。 大平氏の最新機メガスター?は12.5等星、実に410万個の星を投影できる。プラネタリウムメーカーが作る最上機で8等星まで4万弱の投影能力なのだ。しかもこのクラスの投影機は全高3メートル、重...
自作のプラネタリウムといっても、素人が趣味で作ってしまったような中途半端なものではない。 大平氏の最新機メガスター?は12.5等星、実に410万個の星を投影できる。プラネタリウムメーカーが作る最上機で8等星まで4万弱の投影能力なのだ。しかもこのクラスの投影機は全高3メートル、重さも数トンとかなり大型になってしまうのだが、メガスター?は高さ60センチ、重量も約30キロと簡単に持ち運びできるコンパクトさなのである。 IPS(国際プラネタリウム協会)でも絶賛される、桁外れの凄いプラネタリウムを大平氏はほとんどひとりで作り上げてしまったのである。 小学生の時に見たプラネタリウムに感銘を受け、夜光塗料で最初の作品を作る。それから20年以上の歳月を費やし、試行錯誤を繰り返し、数々の困難を克服してメガスターを完成されるまでの過程が語られているのだが、その内容に圧倒される。 恒星原版(メガスターの心臓部にあたる32枚の金属製の板)を作る作業では、わずか直径5センチのプレートに0.0006ミリの穴を約20万個もあけるのだ。この工程に必要な機械も市販のものでは対応できず、大平氏は自分で作ってしまうのである。 このような信じられない作業も、ほとんどが自宅の7畳の部屋で行われるのだから驚異である。 大平氏はこれまでの人生をほとんどプラネタリウムの為に費やしてきたのだが、単なる物づくりが好きな技術屋ではない。 プラネタリウムを作る原動力は、美しいものを作り出し、多くの人々に見てもらう喜びにあると語っている。そんなところにも、とても好感がもてた。 素直に感動できて、自分自身もなんだかやる気が湧いてくる一冊であった。
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