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やはり奇妙な中国の常識 の商品レビュー

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2015/01/09

中国について知りたくて読書。 内容が機知に富んでおり、奥深さを感じさせてくれる。 旧書は、1970年代半ばのもの。当時は国交正常化した頃で、日本は、中国に対する薄甘い幻想に包まれていたことが分かる。旧書発売時は、反中国と見なされて見向きもされない社会的な雰囲気だったようだ。今...

中国について知りたくて読書。 内容が機知に富んでおり、奥深さを感じさせてくれる。 旧書は、1970年代半ばのもの。当時は国交正常化した頃で、日本は、中国に対する薄甘い幻想に包まれていたことが分かる。旧書発売時は、反中国と見なされて見向きもされない社会的な雰囲気だったようだ。今のギャップが信じられない。 振り返ってみれば、これまで、漢詩・漢籍が醸した積年の中国幻想、中国革命がもたらした革命幻想、第二次世界大戦の加害者意識を裏返した贖罪意識が互いに輻輳しあって、中国を冷静・客観的に見ることを阻害してきたのである。(p4) この点に本書から大切な氣づきを得ることができる。 中国史研究においては、本国より日本の方が詳しい学者、専門家が多いと言われる所以であろう。 外国語を学んだ中国人は人格まで豹変する(p132~) この内容も実に興味深い。私も日本への留学経験者などと接していて同じような疑問を感じることがあるからだ。中国語は、真実と言葉の乖離が起こる言葉らしい。漢字とは、中国語とは一体…。 本書は日本領事館大連出張所でお借りしています。有り難うございます。

Posted byブクログ