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オキーフの家 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2017/05/12

画家のジョージア・オキーフが、絵を描くために生きた家。 写真家マイロン・ウッドが、モノクロによって美しい印影をおさめている。 時が止まったかのような静けさを持つ写真と、クリスティン・テイラー・パッテンの、素朴で、豊かな情熱を感じさせる文による風景描写。 原題は「O'ke...

画家のジョージア・オキーフが、絵を描くために生きた家。 写真家マイロン・ウッドが、モノクロによって美しい印影をおさめている。 時が止まったかのような静けさを持つ写真と、クリスティン・テイラー・パッテンの、素朴で、豊かな情熱を感じさせる文による風景描写。 原題は「O'keeffe at Abiquiu」ですが オキーフの輪郭を少しと、彼女が住処を持った土地の空気を伝える多くの言葉で成っています。 個人的に、写真の緻密さと静謐さがとてもいいと感じました。

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2014/07/18

逗子図書館で読む。画集ではありません。写真集です。家を見るのが好きな人には、お勧めです。個性的な家であり、一個の芸術です。それに対して、そんなものに興味のない人には、どうでもいい本です。

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2013/09/08

「◯◯の家」。 ◯◯には詩人や画家の固有名がはいりますが、 とにかくそういう本は手にとらないではいられない質です。 表現者とはべつに、作品は作品として存在するものだとおもいたいのですが、 それでもやはり、作品を作り出したそのひとへの興味をおさえきれない。 そのひとが暮らした...

「◯◯の家」。 ◯◯には詩人や画家の固有名がはいりますが、 とにかくそういう本は手にとらないではいられない質です。 表現者とはべつに、作品は作品として存在するものだとおもいたいのですが、 それでもやはり、作品を作り出したそのひとへの興味をおさえきれない。 そのひとが暮らした家や調度などをみると、ああやっぱり、と おもうことしきりです。 おそらく、生きかたが即芸術であるようなありかたにこそ惹かれるのだとおもいます。

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2011/02/27

「魂の邪魔をせず、横から光を当てるように」撮られたオキーフと家。 彼女は生活にも絵と同じ、理想とする美しさ「調和・均整・簡素・優雅」を求めていたのだろうと思う。 一見、簡素と優雅は相反する条件であるような気がするのだが、そんなことは無い。使い古した道具も、彼女の皺同様に実質簡素な...

「魂の邪魔をせず、横から光を当てるように」撮られたオキーフと家。 彼女は生活にも絵と同じ、理想とする美しさ「調和・均整・簡素・優雅」を求めていたのだろうと思う。 一見、簡素と優雅は相反する条件であるような気がするのだが、そんなことは無い。使い古した道具も、彼女の皺同様に実質簡素なものだが、物凄く優雅なのだ。 手で造ること、こだわりを持つこと、自然と調和すること。 生活はその人の生きる姿勢だと私は思う。

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2009/10/07

スティーグリッツとの夫婦関係、そして晩年の暮らし。 自分を極めて行く厳しさをみると、一人の女性の生き様そのもの。 オキーフの家は彼女の精神性の象徴でしょう。 背筋が伸びます。

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2009/10/04

なにもかもそぎおとしつくりあげた果てのような、日々刻々と変わる日差しや雲のかたちのような、その美しさは、土地と呼吸をかわし、数少ない交流への回路をひらき、ユーモアを帯びて、自然を観る目と同化した営みに純化していくようだ。季節を追い、土地を移動していく、時間と空間を綴る文章の、熱く...

なにもかもそぎおとしつくりあげた果てのような、日々刻々と変わる日差しや雲のかたちのような、その美しさは、土地と呼吸をかわし、数少ない交流への回路をひらき、ユーモアを帯びて、自然を観る目と同化した営みに純化していくようだ。季節を追い、土地を移動していく、時間と空間を綴る文章の、熱く乾いた清々しさに浸されつつ、うじゃうじゃしたところで生まれ育って居着いている私は、ぜったいむりだ、とただ夢のように眺めている。

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