虹の谷の五月(上) の商品レビュー
主人公が、村を守るの…
主人公が、村を守るのを、スリル満点で描いたもの。戦闘シーンは、ほんとにドキドキわくわくします。
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辺境を舞台したドラマ…
辺境を舞台したドラマというと、船戸与一の過去の作品から「蝦夷地別件」を想起する。「国後・目梨の乱」という戦いの中で、無垢なる心を喪失し無情な復讐の徒と化した少年ハルナフリ。本作品のトシオもそうした男になっていくのだろうかと想像しながら読み進める。“虹の谷”のホセをめぐる戦いにトシ...
辺境を舞台したドラマというと、船戸与一の過去の作品から「蝦夷地別件」を想起する。「国後・目梨の乱」という戦いの中で、無垢なる心を喪失し無情な復讐の徒と化した少年ハルナフリ。本作品のトシオもそうした男になっていくのだろうかと想像しながら読み進める。“虹の谷”のホセをめぐる戦いにトシオは巻き込まれ、激しい殺戮を目の当たりにする。親しかった者を次々に亡くしていく。だが、トシオはハルナフリのようにはならなかった。そこが本作品の大きなポイントだ。
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直木賞受賞作。主人公…
直木賞受賞作。主人公トシオの成長を描く物語。フィリピン・セブ島の小さな地区に住む大人たちに対しての憤りや、悩み、疑問を持ちつつ、次第に強くなっていく。死を目の当たりにしたり、自分の利益のためだけに行動する大人に反発し、しかし、泣き寝入りしたり、自分たちが子供の頃にもあったような感...
直木賞受賞作。主人公トシオの成長を描く物語。フィリピン・セブ島の小さな地区に住む大人たちに対しての憤りや、悩み、疑問を持ちつつ、次第に強くなっていく。死を目の当たりにしたり、自分の利益のためだけに行動する大人に反発し、しかし、泣き寝入りしたり、自分たちが子供の頃にもあったような感慨を覚えるような場面もあります。いつでも失敗し後悔し、そんな姿が人を強くする要素なんだと思い起こしてくれます。
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わるくない。だけどいまひとつ話の流れに乗れない。 主人公が子どもっていうのに感情移入できないのか? 大人たちの前であまりに無力で、そんなシーンばかり出てきてフラストレーションが溜まる。 理不尽を叩き込まれたら、捻くれるか立派になるかどっちかだな。後者に期待したい。 全体的にどん...
わるくない。だけどいまひとつ話の流れに乗れない。 主人公が子どもっていうのに感情移入できないのか? 大人たちの前であまりに無力で、そんなシーンばかり出てきてフラストレーションが溜まる。 理不尽を叩き込まれたら、捻くれるか立派になるかどっちかだな。後者に期待したい。 全体的にどんな話なのかはかりかねてるのが集中できない原因かもしれない。 後半、スカッとさせてくれ。
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主人公の少年の心の機微が巧く書かれており、わくわくしながら読める。正直で正義感が強く、ハートウォーミングなキャラクター。フィリピンのセブ島の田舎の話。
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内容紹介 フィリピンのセブ島に祖父と暮らす13歳のトシオ。丸い虹がかかる谷をめぐり、彼はゲリラの抗争に巻き込まれていく。成長を遂げていく少年に託した冒険巨編、第123回直木賞受賞作。(解説・小田光雄)
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ジャピーノ13歳◆ジャピーノ14歳 第123回直木三十五賞 著者:船戸与一(1944-2015、下関市、小説家)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人喰い花、白い女霊、丸い虹。 フィリピン社会で健気に生きる少年ジャピーノ、締めくくりは最高!! だけど、メグはその答えで納得したのか?? ホセと同じ轍を踏まないのか??
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セブ島ガルソボンガ地区に祖父と暮らし闘鶏用の軍鶏を育てる13歳のジャッピーノ(日本人とフィリピン人のハーフ)=トシオ・マナハンが成長していく2年間の話 ガルソボンガ地区にある虹の谷では、雨季に丸い虹が見られるという。 虹の谷の洞窟に住み、新人民軍を追われた後もたった1人で闘い続け...
セブ島ガルソボンガ地区に祖父と暮らし闘鶏用の軍鶏を育てる13歳のジャッピーノ(日本人とフィリピン人のハーフ)=トシオ・マナハンが成長していく2年間の話 ガルソボンガ地区にある虹の谷では、雨季に丸い虹が見られるという。 虹の谷の洞窟に住み、新人民軍を追われた後もたった1人で闘い続けるゲリラ/ホセ・マンガハスとの関わりの中で暗殺、誘拐に巻き込まれてゆく。
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123回 2000年(平成12)上直木賞受賞作。社会派小説。セブ島で祖父と2人で暮らすフィリピン人と日本人のハーフ(通称ジャピーナ)の少年が主人公。闘鶏での賞金かせぎ、不正選挙、テロなどを経験して大人の世界へ足を踏み入れていく。フィリピンが舞台なので、日本ではありえない世界観がお...
123回 2000年(平成12)上直木賞受賞作。社会派小説。セブ島で祖父と2人で暮らすフィリピン人と日本人のハーフ(通称ジャピーナ)の少年が主人公。闘鶏での賞金かせぎ、不正選挙、テロなどを経験して大人の世界へ足を踏み入れていく。フィリピンが舞台なので、日本ではありえない世界観がおもしろい。おすすめ。読み進めるうちに主人公の行動が不道理に思える場面がある。一人称長編作品の欠点かな。
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