ドキュメント気象遭難 の商品レビュー
天候による遭難事故を集めたレポート集。 どれも最悪の結果を残した事例を、関係者からの取材をもとに、 時系列ごとに書いてあるため、 物語としての読み方ができ、非情に緊張感の伝わるものになっています。 遭難に至った原因を考察している部分もわかり易いものになっています。 自分も登山を...
天候による遭難事故を集めたレポート集。 どれも最悪の結果を残した事例を、関係者からの取材をもとに、 時系列ごとに書いてあるため、 物語としての読み方ができ、非情に緊張感の伝わるものになっています。 遭難に至った原因を考察している部分もわかり易いものになっています。 自分も登山をする者として、天気図制作を学ぶ際に薦められた一冊です。 登山をする者にとっては必読といってもいいかもしれません。 低山のトレッキングしかしないという人にとっても、です。 登山において、撤退の判断ほど難しいものはないかもしれません。 踏破したい気持ちと危険度を天秤にかけたとき、決定の判断基準を持っているというのは、ある意味初心者とベテランの大きな違いの1つだと思います。
Posted by
登山をするなら天気図を読み、天候を読めることが必須です。 装備も重要です。 山はあなた方が暮らしている平地ではないのです。 平地だと思って登山すると、即死にます。
Posted by
2002年のトムラウシ遭難の詳細が書かれているが、これを読んでおけば7月の事故は防げたのではないだろうか。 どのケースでも遭難した原因が共通していることがよくわかる。
Posted by
悪天がらみでの遭難事例をたんねんにたどっています。どうしても冬山がらみがおおくなりますが、夏でも落雷や大雨にはあってしまいます。失敗学からかんがえても、もっとたくさんの遭難事例があきらかになれば、その時々の対処の仕方がわかるのではないかと思いました。
Posted by
山を登り続けている末妹が何ゆえ気象予報士の資格を取得していたのか理解できました。 天候悪化後、私は悔しくても一線を越える前に引き返すことにします。
Posted by
このシリーズでは、同じ羽根田さんの「生還」、そして筆者は別だけど、「ドキュメント雪崩遭難」を読みました。 気象遭難は、その中でも一番怖いです。 というのも、雪崩は雪崩が起きる場所に行かなければいいわけで、冬やら春の雪のない山を歩けばいいわけですよね。 私のようなヘタレは今さら冬...
このシリーズでは、同じ羽根田さんの「生還」、そして筆者は別だけど、「ドキュメント雪崩遭難」を読みました。 気象遭難は、その中でも一番怖いです。 というのも、雪崩は雪崩が起きる場所に行かなければいいわけで、冬やら春の雪のない山を歩けばいいわけですよね。 私のようなヘタレは今さら冬山をやろうとは思いませんので、春山の雪崩ぐらいかな、警戒すべきは。 ところがこの本に出てくるのは、厳冬期の剣みたいな極端にエキスパートな例は別として、普通に南アルプスを歩いていて雷にやられた、とか、普通に中央アルプスで風に飛ばされた、とか、夏山で+台風の接近で低体温症とか、そういう、ほんとに、人間の力では防げない気象が第一原因の遭難事故ばかりなのです。 もちろん、気象を読むこと、その危険性を理解して、行動を変更すること、という人間がわの要素が大きく絡むため遭難という形になるのですが、、、。 全体的に印象的だったのは、天気予報を聞いてない人がいるとか、天気予報を信じない(というか、平地の感覚で過小評価する)とか、根拠のない「これぐらいならいける」とかいう、人間が山で陥る特有の「楽観」的判断とかが、ほんとに命を奪ってしまう、また、あまりにもオソマツな山行も意外にあるもんだなーということでした。 それにしても突風と落雷には本当にぞっとしました。 これだけは事前に予測とはいっても、被害例が少ないだけに(最近は雪崩や低体温症については結構情報が増えてきてる気がするので)実際にどういうふうに防ぐのか、とか、知識をきちんとつけておかねばならないと思いました。 落雷に関しては、金属をつけてると雷が落ちやすいというのは「ネタ」であり、実験でそのことが証明されている、というのには本当にびっくりしましたが。 というわけで、これは私としてはぜひオススメの本です。
Posted by
- 1
- 2