青じその花 の商品レビュー
山崎方代のただ一冊のエッセイ集。中に短歌が織り交ぜてあるのが方代らしい。内容は、日々の暮らしと過去の想い出を飄々とした文章でつづる。しかし、どこまでが本当なのか。それを思いながら、貧乏自慢を笑いながら読んだ。 方代の嘘のまことを聞くために秋の夜ながの熾(おき)が赤しも
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生き方そのものが、この文章である。そううまい文章とはいえない。でも山崎方代ならゆるせる。この生き方をしたひとなら、これでいい。むしろこのほうがいい。あんまりうまい文章を書くひとは、どこか信用できない。しょせん口舌の徒ではないかという思いがする。
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この作品は、日々の暮らしを書き綴りながら、短歌を詠んでいくというものだ。 山崎方代は全国を放浪しながら歌を詠み、酒を飲み、また歌を詠む。鎌倉の質素な部屋の中で、長年連れ添った土瓶に話しかけ、歌にする。 酒と放浪の詩人だ。
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