もういちど走り出そう の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
800の続編ともいうべき内容です。今度は400ハードルでインターハイ3位という成績を収めたことがある29歳の歯科医という設定です。底抜けに明るい雰囲気は共通しています。歯科医の奥さんが小説を書いて新人賞を獲得というのは、「残虐記」と符合しており面白かったです。その奥さんが書いた内容を巡っての微妙な「嫉妬心」みたいなものは、確かにそうです。ついつい主人公を著者に重ねて読んでしまうという習性が私たちにはありそうですか
Posted by
最近読んでいた川島誠とは一味ちがう。でも主人公の歯科医もかつてインターハイハードル選手だった。幸せな家庭。妻が小説で新人賞を取るまでは。 年を取ると軽く、速くは走れない。でも、意味をたくさん背負って走るんだ、もう一度。
Posted by
わたしとはほとんど共通点のない主人公になぜか共感してしまう不思議な小説です。川島誠さんの陸上競技を扱いかたが大好きです。
Posted by
400mハードルでインターハイ3位の経歴を持つ35歳の歯科医の挫折と再生を描く。同作者による「800」のあの高校生(どっちかというと広瀬のほうかな?)が大人になった時の話と思って読んでも面白いかも? 走りの話は、ほんのスパイス程度。でも小説としては、いい出来です。
Posted by
文庫版で読んでみた。 前回同様、んーちょっと20代の、しかも女である私には理解できないことも多い。 ただ、最後の重松清さんの解説を読んで、ふーんそんなもんかと納得してみた。
Posted by
主人公は中年歯科医。 800の作者 川島誠が、 同じ陸上を題材にして、過去から現在、そして未来への 夫婦の関係を描き出している。 陸上競技に関する描写が、相変わらずリアルで綺麗。 が、他はセックスの描写ばかりで辟易した。 終わり方はきれいだと思うので、途中で飽...
主人公は中年歯科医。 800の作者 川島誠が、 同じ陸上を題材にして、過去から現在、そして未来への 夫婦の関係を描き出している。 陸上競技に関する描写が、相変わらずリアルで綺麗。 が、他はセックスの描写ばかりで辟易した。 終わり方はきれいだと思うので、途中で飽きても根気づよく読んでほしい。 でも時間の無駄だから読み始めない方が良いだろう。
Posted by
子供が初めて飲むコーヒーのような感じ?の読後感だったのを覚えてます。高校生の頃に読みましたが、その頃は何度も読み返してました。ラストというより中盤のどろどろした苦い感じが、今までの「川島さん=青春」という私の中の図式を崩したからかなあと思います。
Posted by
主人公は珍しく中年。いつもより落ち着いた文体が心地よい。ちょっと解り辛い心情が描かれているものの、ラストは前向きで好きですね。
Posted by
可もなく不可もなくという感じです。川島誠の小説を読んだことがある人だけ、とりあえず読んでみてもいいかなと思います。
Posted by
もう一度走りたいと常々思っている自分がいる。 本当にやりたいことをやることにあこがれる自分がいる。 そういう意味で夫と妻とリンクする自分がいて,客観的に読みながらもついつい主観的になって物語に入り込んでしまった。 再び走り出した歯医者夫婦が再び走り出す物語。
Posted by