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対話篇 の商品レビュー

3.9

140件のお客様レビュー

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    33

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2017/11/25

10年くらい前に?読んだのですが、すごく面白かった記憶があったので再読。 ハードルを上げすぎたのかもしれません…。 いや、とても面白いし読みやすいし一気に読んでしまったのですが、大好きな金城さんの作品の中では普通かな…(絶対ハードルあげすぎた) 「恋愛小説」が一番すき。 大好...

10年くらい前に?読んだのですが、すごく面白かった記憶があったので再読。 ハードルを上げすぎたのかもしれません…。 いや、とても面白いし読みやすいし一気に読んでしまったのですが、大好きな金城さんの作品の中では普通かな…(絶対ハードルあげすぎた) 「恋愛小説」が一番すき。 大好きな人の側にどうなっても居たいと思った女の子と残酷な運命に翻弄される少年の話。 大切なものの側に最後までいることを選んだ少年が幸せそうに笑った気持ちは、ちょっとだけわかるきがする。 失うことを恐れずに求め続けることが出来たなら、それはとてもしあわせなことなのかもしれない。

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2016/11/25

号泣、感動という感想が多いが、自分にはそこまで大きく感情を揺すぶられる感じはなかった。 まだまだ子供なのかも。 内容自体は面白かった。文章はきれいだった。 何年か後にまた読み返したいなあ

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2014/11/11

死をテーマにした3つの物語。死神と幸運、というか奇跡の神様っているのかなと思う。奇なり、な物語だけど、現実にふとシフトする不思議な感覚で一気読み。 語られることは事実のようで空想なのかも?永遠の円環と花に出てくる谷村は同一人物なのだろうか? 恋愛小説と永遠の円環は少し現実離れした...

死をテーマにした3つの物語。死神と幸運、というか奇跡の神様っているのかなと思う。奇なり、な物語だけど、現実にふとシフトする不思議な感覚で一気読み。 語られることは事実のようで空想なのかも?永遠の円環と花に出てくる谷村は同一人物なのだろうか? 恋愛小説と永遠の円環は少し現実離れした雰囲気が強い。花は長い後悔の物語だけど、純愛の物語。死に逝く時間の中に温かい希望を感じた。

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2014/05/16

次のページが待ち遠しくなるような文章の書き方がすごく好き。恋、命、記憶、それらの儚さと一途に想う心の純真さを描いた作品。短編で色々な恋愛が描かれていて、ひとつひとつ雰囲気が異なる。共感とか現実味とかそういう部分は薄いけど、読んで良かったなと思える作品。

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2013/07/04

【おすすめポイント】 1.3つのお話をいいとこどりできちゃいます。これは短編集ならではの利点♬ 2.胸が締め付けられるような甘くて苦しい恋を堪能できます。こんな風に思われたい、こんな関係を築きたいという理想の愛の形を見つけられるのでは? 3.ロマンチックな描写 恋をする2人と、そ...

【おすすめポイント】 1.3つのお話をいいとこどりできちゃいます。これは短編集ならではの利点♬ 2.胸が締め付けられるような甘くて苦しい恋を堪能できます。こんな風に思われたい、こんな関係を築きたいという理想の愛の形を見つけられるのでは? 3.ロマンチックな描写 恋をする2人と、それを囲む周囲がとてもロマンチックな言葉で描かれていて、思わず『はぁ〜』と深いため息をつかされてしまうほど! 【私が好きな1文】 『彼もまた、彼女と同じ真っ黒な宝石の中にいた。』 暗いというだけのことをこんなにロマンチックに表現できるなんてと本当に素敵。 2013.7.3

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2013/05/31

大学で空気のような男が唐突に話しかけてきた。彼は話をしたがった。まさか、日と話すのが久しぶりという男に付いていくなんて。僕は彼から驚きの話を聞くことになる。彼は、彼と親しくした人々(正確には彼に近付こうと した人たち)を死へと繋ぐ運命にいるらしかった。そんな彼がであった一人の女性...

大学で空気のような男が唐突に話しかけてきた。彼は話をしたがった。まさか、日と話すのが久しぶりという男に付いていくなんて。僕は彼から驚きの話を聞くことになる。彼は、彼と親しくした人々(正確には彼に近付こうと した人たち)を死へと繋ぐ運命にいるらしかった。そんな彼がであった一人の女性との日々を、その終わりを僕は受け止める。(「恋愛小説」) 癌で入院中の僕は母親に頼んであらゆる友人に見舞いに来てくれるように連絡を頼む。それは僕が死ぬまでにどうしてもやらなくてはならないことを、協力してくれる人間の募集だった。そんな頼みを聞いてくれそうな友人はなかなか見つからず、途方に暮れ始めたころ、知り合いではあるが親しくはない青年kが見舞いに来る。(「永遠の円環」) ある日突然のめまいで運ばれた病院で僕は頭に動脈瘤が出来ていることを知る。このまま放っておくと、次の発作で死ぬかも知れない、ただ手術をする過程で記憶を失うかもしれない。仕事も彼女も失った彼は、大学の先輩にある旅のドライバーのバイトを持ちかけられる。東京から1,2,3号線を進んで鹿児島まで車を走らせるという旅の相手は25年の冤罪事件を解決したばかりの老弁護士だった。(「花」) 三篇を収録した短編集。久しぶりの金城作品。ゾンビーズシリーズのような疾走感は少な目。ただ噛み締める人生の節目の人々の対話はじわりと胸にきた。恋愛小説がこの中では好みの話だった。

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2013/05/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

さらっと。 登場人物の異なる3つの短編から構成されているけど、少しずつ関連のある内容やキーワード、人物が出てくる。その書き方と関連のさせ方がおもしろいなーと思った。 登場人物たちが、とても綺麗で無駄のない話し方をしていたのが印象的。現実味はあるようでないお話たち。

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2014/05/14

著者は「GO」の印象が強いので、ちょっと意外な感じもあった。「GO」のように派手で躍動的な青春小説じゃなくて、どこかもの哀しくて切なさもある静かに落ちてくる短編集。 タイトル通り対話を中心に構成され 対話によって展開していく。どの話も厳選された表現のような丁寧な文体で静かに進み、...

著者は「GO」の印象が強いので、ちょっと意外な感じもあった。「GO」のように派手で躍動的な青春小説じゃなくて、どこかもの哀しくて切なさもある静かに落ちてくる短編集。 タイトル通り対話を中心に構成され 対話によって展開していく。どの話も厳選された表現のような丁寧な文体で静かに進み、「そうきたか」と思える美しい落としどころに運んでいる。この技量は流石。 三作の順序も良いので読む際は順番に読むのをお勧め。最後の「花」の読後感が良く この作品が最後で良かったと思える。少しの切なさと大きな優しさと 一欠の救いと圧巻の美しさがある。 小さな希望や一歩の勇気を必要としている人は是非一読を。

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2013/02/06

二人の会話をメインに物語が進行していくから対話篇なのかな。 そしてそこで語られる物語も、避けられない死と別れと喪失と運命と、命の対話のようで。 運命は残酷なのに、ただただ美しく沁みる。 「恋愛小説」はなんか村上春樹っぽいなーと感じながら読んだけど、 真面目にくだらないことを言う...

二人の会話をメインに物語が進行していくから対話篇なのかな。 そしてそこで語られる物語も、避けられない死と別れと喪失と運命と、命の対話のようで。 運命は残酷なのに、ただただ美しく沁みる。 「恋愛小説」はなんか村上春樹っぽいなーと感じながら読んだけど、 真面目にくだらないことを言う感じが好き。 死神と呼ばれている彼の思いも強くなりたい彼女の思いも切なくて泣ける。 「花」はロードムービーのような走馬灯のような展開がうまい。 最後はもううるうるでした。 手を繋ぐって大切なことなんだよな。

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2012/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3つの短編。 自分自身に、あるいは誰かに語り掛けるように、 物語は記憶を巡りながら進んでいく。 それぞれどこかで人物同士が繋がりを持った話。 病気が発覚し仕事も辞め自暴自棄な生活を過ごす中で ひょんなことから老弁護士の長い長いドライブに付き添うことになった僕。 その道中に聞かされた、老弁護士と元妻の思い出。 「本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離しては駄目だ。離したとたんに、その人は誰よりも遠くへ行ってしまう。」 【花】が一番印象的であろう。 うちはフライ・ダティ・フライとかそっちの方が好きかも)^o^(

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