色川武大・阿佐田哲也エッセイズ(1) の商品レビュー
賭け事、色街、終戦直後の街、そして文学についてをちょっぴり、のエッセイ&対談集。 麻雀・競馬・競輪・将棋・文学・昔の友達、何を語らせても読ませます。 短いエッセイの中に物語が含まれていることも多く、戦時中の花札友達だった「びぃ十三」の話はちょっとした短編。 吉行淳之介と色街につい...
賭け事、色街、終戦直後の街、そして文学についてをちょっぴり、のエッセイ&対談集。 麻雀・競馬・競輪・将棋・文学・昔の友達、何を語らせても読ませます。 短いエッセイの中に物語が含まれていることも多く、戦時中の花札友達だった「びぃ十三」の話はちょっとした短編。 吉行淳之介と色街について対談しているけれど阿佐田哲也の語りのほうが興味深いのもすごい。 これだけ書けるまでに(本人の希望には関係なく)何をどれだけ投資したのかを思うと、阿佐田哲也の言うことが普通人に早々理解できるはずもなく、それゆえに何度読んでも面白いのです。
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色川武大としての本は実は読んだことはなくて、読んだことがあるのは、阿佐田哲也としての麻雀・ばくち小説の類ばかり。でも、このエッセイを読むと、色川武大として書いたエッセイの方が面白いことに気がついた。古い言葉だけれども、いずれの場合にも、無頼という言葉がぴったりくる。
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