ソフトウェア開発のためのプロジェクトマネジメント入門 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ソフトウェア開発がうまくいくには、プロジェクト体制で行うのがよいか、 既存の組織のままで行うのがよいかは場合によると思われます。 プロジェクト体制でやった方がよいとしても、CMMのようなモデルを参照するのがよいか、モデルは参照しない方がよいかも場合によると思います。 その2つのハードルを越える制約条件は何かがより明確になっていると、 本書を誰が、どのような時に読むとよいかが解るかもしれません。 本当によいソフトウェアを開発したいのか、 ソフトウェア開発で金儲けをしたいのか、 組織の目標が何かで読み方も違うかもしれません。 事業体制(プロジェクト体制)が異なる組織で、異なる開発環境で、異なる開発対象を、異なる期間で、異なる人員で作業している場合、作業手順は全く異なり、用語もかなり異なるように思います。ある特定の開発環境、開発対象、開発期間、開発人員に最適化した用語体系を、他の用語体系に移植するのは並大抵ではないと思います。 それは、日本とアメリカ、日本語と英語という違いだけではないと思います。 CMMも様々な種類が作られ、CMMIになったように、言葉を合わせようとするだけでは、文化の違いが十分反映できないかもしれません。 違うモデルを作ってから飜訳をしはじめるのはどうでしょう。 文化の違いの大きな点として,仕立て(tailoring)と着付け(fitting)があります。そこまで切り込んだ書籍はなかなか見つかりません。
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