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ハックルベリー・フィンの冒険(上) の商品レビュー

4.1

25件のお客様レビュー

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辺境時代のアメリカの…

辺境時代のアメリカの雄大な自然と活力溢れる社会をバックに、何ものにもとらわれずに生きようとする少年と、必死に自由の境涯を求める黒人の姿をユーモラスに描く。

文庫OFF

2024/10/23

※2024.9.14親戚の学園祭で中古本を購入\100  この表紙のようなカバーなし、初版1977年8月16日

Posted byブクログ

2024/06/22

ハックの巧妙な機転と嘘もいいが、私はジムの親切心と良心をいいなと思い又憧れる。 流れる筏によって色んな人々に会い、トラブルに見舞われる。 筏が破壊されたり、ロミジュリのような展開にあったり、短編集のようで読み応えがある。 旅は道連れ、冒険する時は絶対相棒を連れていくことにした...

ハックの巧妙な機転と嘘もいいが、私はジムの親切心と良心をいいなと思い又憧れる。 流れる筏によって色んな人々に会い、トラブルに見舞われる。 筏が破壊されたり、ロミジュリのような展開にあったり、短編集のようで読み応えがある。 旅は道連れ、冒険する時は絶対相棒を連れていくことにした。

Posted byブクログ

2022/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

滑らかな語りに想像を誘われ、つりこまれるように読んでいった。けれど、この「冒険」には(主題・教訓・筋書を見つけようとする者は酷い目にあえ(意訳)という前書きに配慮し野暮なことは書くまいが)奴隷制が放置されるままに跋扈していた時代の空気がかなしく流れているように感じられた。ひとつひとつの描写が、訳のうまさもあるだろうが、びっくりするほど豊かで巧みなので、いっそうそれを感じてしまうのだ。下巻はどうなるだろうか?

Posted byブクログ

2019/01/07

【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】 マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年 面白かった。 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。 作者マーク・ト...

【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】 マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年 面白かった。 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。 作者マーク・トウェインは1835年生まれで、日本で言えば「幕末明治の時代」に生きた人。 日本で若い志士たちが「黒船襲来」「尊皇攘夷」と立ちまわっていた時代のアメリカで、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンといった少年たちが見る社会と自然を余すことなく描いた作家。 本書は浮浪児で自然を愛する主人公ハックフィンは暴力的で怠惰な父親から逃げ、逃亡黒人奴隷のジムと共にミシシッピ川を筏で冒険をする、という話。 刊行は1855年。6年後に奴隷制度の是非をめぐりのアメリカでは南北戦争が起きる。 アーネスト・ヘミングウェイが以下のように書いている。 ーー あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する。……すべてのアメリカの作家が、この作品に由来する。この作品以前に、アメリカ文学とアメリカの作家は存在しなかった。この作品以降に、これに匹敵する作品は存在しない。 ーー 読み終えたときに、子どもの時にみた映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出したのも、そんなに外れていない気がする。(死体が鍵だったり) そして、「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」で柴田元幸が、「ハックはまだ下半身が目覚めていない。ホールデンは目覚めかけていてそれをすごく怖がっている。そこの違いは大きいですね。」と語っているのも1776年に独立したアメリカをなにか象徴する気がした。 2017年の今年は、 Change! を唱えた初の黒人大統領に代わり Make America Great Again! をスローガンにする70歳の実業家が国民により大統領に選ばれた。 #優読書

Posted byブクログ

2018/12/12

訳:西田実、原書名:ADVENTURES OF HUCKLEBERRY FINN(Twain,Mark)

Posted byブクログ

2018/10/10

行き帰りの新幹線の中で読んだ。今ごろかよという心の声は無視することにして、アメリカ文学の金字塔と言われるだけのことはあるというのが正直な感想。詳細は後日。 「嘘の祈りだから叶わないのだ」。

Posted byブクログ

2015/05/12

 面白い、なんてものではない。マークトウェインすげー!であります。  30年ぐらい前に父が読み聞かせしてくれた本の一つ。内容は忘れたけれどトム・ソーヤよりも面白かったという記憶ははっきり持っています。今回子供たちへの読み聞かせに取り寄せてみたら、分厚くて字が小さくてびっくりしま...

 面白い、なんてものではない。マークトウェインすげー!であります。  30年ぐらい前に父が読み聞かせしてくれた本の一つ。内容は忘れたけれどトム・ソーヤよりも面白かったという記憶ははっきり持っています。今回子供たちへの読み聞かせに取り寄せてみたら、分厚くて字が小さくてびっくりしました。先に再読したトム・ソーヤの冒険ではトムが利発でハックのそういうところは目立たないこともあり、こちらはもっと牧歌的だったかと少し勘違いしていましたが、とんでもない!アウトドア的なサバイバルに社会的なサバイバルの要素も加わりぎりぎりの物語です。  物語の構造としてはロードムービーです(。まだ下巻末まで読んでませんので、少なくとも下巻始めまでは)。ハックと逃亡奴隷のジムが筏でミッシシッピー川を下りながら様々な人や事件に遭遇します。たぶんどのエピソードも完全な創作というより、似たようなことがマークトウェインの身辺で実際にあったんだろうと思いながら読みました。家が流れてきて中に死体がころがっていたとか、うまいこと言って金を集めるペテン師とか、殺し合いをしてる二つの家系とかきっとこの頃にはあったんだろうなと思います。子供たちにとっては、いや僕にとっても人種差別や奴隷制度やリンチやペテンが驚きでした。現代はもはやオバマ大統領の時代ですからね。(世界にまだ人種差別が残っていることは子供に伝えておきました。)  文体はハックの語りなので崩れた口語だし、ユーモアや冒険が物語を牽引するので、読んでみるととても読みやすいです。子供たちも難なくついてこられます。しかし、マークトウェインは「トム・ソーヤの冒険」よりも真面目に書いてるという印象を僕は持ちました。トム・ソーヤではごてごてしたレトリックが利いていました。こちらはハックの語りで、基本的に必死で生き延びてるところがあるのでそんな贅沢なおふざけの余裕も趣味もありません。ハックには本人が大真面目だからこそのユーモアがあります。  本書の何がすごいかと言うと、1885年に初版が出たという超古典なのに、訳だって40年前なのに、古すぎてわからないとか楽しめないという部分がほとんどないということです。シェイクスピアと聖書の引用だけぴんと来ませんでしたが、それだって古いからというより僕に教養があれば楽しめるはずのところですからね。訳も古すぎたり不自然ということはありません。よその古い名作の中にはこれは訳し直した方がよいのでは、というものもありますが、本書は全然大丈夫です。 「 PERSONS attempting to find a motive in this narrative will be prosecuted; persons attempting to find a moral in it will be banished; persons attempting to find a plot in it will be shot. この物語に主題を見出さんとする者は告訴さるべし。そこに教訓を見出さんとする者は追放さるべし。そこに筋書を見出さんとする者は射殺さるべし 」 と前書きにあります。本書の良いところは、主題や教訓や筋書を意図して作られた作り物ではないというところにあるんでしょうか。

Posted byブクログ

2014/08/03

『トムソーヤ~』とともに有名な作品。 だが、この2作品で絶対的に違うのは、主人公の立ち位置。 トムはいたずら好きだが“子供の範疇”から決して越えず、また、あれこれ文句をいったりもするが当時のアメリカ南部での一般的な考え方(黒人≒奴隷とか)からも外れずに、あくまでも世間という手のひ...

『トムソーヤ~』とともに有名な作品。 だが、この2作品で絶対的に違うのは、主人公の立ち位置。 トムはいたずら好きだが“子供の範疇”から決して越えず、また、あれこれ文句をいったりもするが当時のアメリカ南部での一般的な考え方(黒人≒奴隷とか)からも外れずに、あくまでも世間という手のひらの上で行動している。 ハックは設定も浮浪者…自由人というべきか…で、考え方もまた、世間一般のしがらみのない考え方だ。 逃亡奴隷を通報するべきか、ハックは必死に考える。当時の常識ならば、悩むところではないのだ。言わなきゃいけない。ハックが躊躇しているのは、言えばジムは逃亡奴隷として処罰されるが、そんなことを幇助するのは人間としてどうなのか、という、 常識>倫理の図式に迎合できず、悩む。 このテーマの深さがハックルベリフィンの魅力の一つだと思う。

Posted byブクログ

2012/12/17

99004 ミシシッピ河の自然やけして豊かとはいえない人々が描かれる。野外集会やサーカス、ペテン師の公爵、王様が楽しい。

Posted byブクログ