吾妹子哀し の商品レビュー
杉圭介と杏子(旧姓名田)の出会いと老夫婦となった二人の話が淡々と語られるが,表題作も「無限回廊」も登場人物はほぼ同一.杏子はアルツハイマー型認知症で奇妙な行動をとるが,圭介はそれにあらがうことなく,淡々と対応している.このような状況になったら,圭介のようにできるかなと思った.圭介...
杉圭介と杏子(旧姓名田)の出会いと老夫婦となった二人の話が淡々と語られるが,表題作も「無限回廊」も登場人物はほぼ同一.杏子はアルツハイマー型認知症で奇妙な行動をとるが,圭介はそれにあらがうことなく,淡々と対応している.このような状況になったら,圭介のようにできるかなと思った.圭介の学生時代にハプニングで,北川牧子の話は面白かった.最後の場面で墓参りで会った彩子の配慮,靴,が素晴らしかった.
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杏子に銃口を向けるものがあれば、お前はそれを遮って立てるかと、その折々に杉は自分自身に問いかけたものだった。 今また杉は銃口の前に立っている。 銃にこめられた弾丸はアルツハイマー型痴呆症だ。 ―下駄箱に並んだ化粧品、食品棚に詰めこまれた靴やスリッパ、床に落ちた排泄物、徘徊…。 哀しくもときにユーモラスな介護生活に、若き日の熱烈な恋愛の記憶が輝きをもって立ち現れる。 (アマゾンより引用) 認知症になった妻の介護をしている80歳半ばの男性の話。 中盤は奥さんと結婚したいきさつなどの回想。 物語自体はスイスイ読めたけど、内容は重い。 …ていうか、重く感じる。 テーマがテーマだけに… 文章表現がちょっと古かったり、感じの使い方が昔風だったりで若干読みにくい感もあり(゜Д゜;)
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