サー・ガウェインと緑の騎士 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
トールキンが訳した3篇の短編が主に収められた作品集。 トールキンは、14世紀頃に韻文で書かれたそれら原作の雰囲気を損なわないよう、頭韻を多用したとのこと。もちろん日本語で頭韻は表現できないけれど、少なくともトールキンのファンタジー世界が醸し出す雰囲気をよく表したような日本語訳に感じる。 『サー・ガウェインと緑の騎士』はアーサー王物語のひとつで、円卓の騎士のひとり・ガウェインの冒険を描くもの。文章は美しく、ガウェインは気高く、一風変わった勝負はとても雅びやかで、読んでいて楽しい。ただ、キリスト教的な発想が強い作品でもあり、それが物語を彩る部分も曇らせる場所もあるように感じた。 2作目の『真珠(パール)』は幼くして娘を亡くした父親が、娘の行った神の国を幻視する詩で、詩篇や黙示録など聖書からのイメージの引用も目立つ。 3作目の『サー・オルフェオ』はギリシャ神話のオルフェウス物語をイギリス風に翻案した作品で、読後、すっきりしない部分はあれど、面白く読めた。 映画『グリーン・ナイト』(『サー・ガウェインと緑の騎士』を基とした作品)公開に先立って読んでみたけれど、他の作品も読み応えがある作品集だった。
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借りたもの。 トールキン独特の『アーサー王物語』になっている。 独自の設定、創作を織り交ぜ、読みやすく面白い。 熱血漢のイメージがあったサー・ガウェインが紳士的な騎士として描かれる。 『アーサー王物語』のひとつ、サー・ガウェインの物語の「この世界」という単語には”ミドルアース“と...
借りたもの。 トールキン独特の『アーサー王物語』になっている。 独自の設定、創作を織り交ぜ、読みやすく面白い。 熱血漢のイメージがあったサー・ガウェインが紳士的な騎士として描かれる。 『アーサー王物語』のひとつ、サー・ガウェインの物語の「この世界」という単語には”ミドルアース“とふられ、『ホビット』『指輪物語』の延長世界のようになっている。 韻文の形式や魅力は、翻訳では割愛され、わからないが、いつか拝読してみたい。 そんな興味を持った。
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大学図書館にあったので。夏休みだし本を読もうということで貸出し。通学電車3日位で読了。ガウェインイケメェン!アーサー王熱また来てる(笑)
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この本は、『指輪物語』の作者として有名なトールキンが、イギリスの中世に書かれた三つの物語「サー・ガウェインと緑の騎士」「真珠」「サー・オルフェオ」を現代英語に訳したものを、さらに日本語訳したものです。 アーサー王の円卓の騎士の一人として有名なガウェイン。ある日、突然やってきた全身...
この本は、『指輪物語』の作者として有名なトールキンが、イギリスの中世に書かれた三つの物語「サー・ガウェインと緑の騎士」「真珠」「サー・オルフェオ」を現代英語に訳したものを、さらに日本語訳したものです。 アーサー王の円卓の騎士の一人として有名なガウェイン。ある日、突然やってきた全身緑づくめの騎士の一太刀勝負を彼が受けるところから物語は始まります。その勝負の約束として、旅に出ることになったガウェイン。その道中、狼や巨人などとの戦いや、お世話になっているお城の夫人の誘惑にも立ち居振る舞う姿は、まさに騎士道で、見ていてすがすがしい。
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非公式正誤表あります(登録 2 件) http://public-errata.appspot.com/errata/book/4-562-03605-2/
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ブログにレビューを書きました。 http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2005/03/__ecfd.html
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(「MARC」データベースより) 「サー・ガウェインと緑の騎士」「真珠」「サー・オルフェオ」という、イギリス中世に書かれた3つの物語を、ト-ルキンが解釈した形で現代語訳したものを日本語に移した作品集。
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『ガウェイン』だけかと思ったら『真珠』と『サー・オルフェオ』付きだった。この本がAmazonから届いて初めて見た時は分厚いハードカバーで面食らったが、案外すんなり読めてしまった。『ガウェイン』と『サー・オルフェオ』は読んでみると意外と面白くて満足。『サー・オルフェオ』はそもそもな...
『ガウェイン』だけかと思ったら『真珠』と『サー・オルフェオ』付きだった。この本がAmazonから届いて初めて見た時は分厚いハードカバーで面食らったが、案外すんなり読めてしまった。『ガウェイン』と『サー・オルフェオ』は読んでみると意外と面白くて満足。『サー・オルフェオ』はそもそもなんで王妃がさらわれたのかも分からなければ、連れて行かれた所がどういう場所なのか、連れ戻されてその後どうなったのか、とか分からなくて変な話だった。『真珠』はあまり興味が持てなくて退屈だった。(07/06/11)
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サー・ガウェイン、恩ある方の奥方からの猛攻を何とかしのいで緑の騎士との戦いに出かけ無事帰還。どっちがホントに手ごわい相手だったのだろう?
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