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中国鍼灸各家学説 の商品レビュー

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2013/10/23

鍼灸の歴史は、遥か昔に骨鍼や砭石(へんせき)といったものが発明されてから始まりました。そして今から2000年以上前に、『黄帝内経(こうていだいけい)』という原典が完成されました。この原典の出現によって、鍼灸医学は体系化され、発展が始まりました。その後この『黄帝内経』を基にしながら...

鍼灸の歴史は、遥か昔に骨鍼や砭石(へんせき)といったものが発明されてから始まりました。そして今から2000年以上前に、『黄帝内経(こうていだいけい)』という原典が完成されました。この原典の出現によって、鍼灸医学は体系化され、発展が始まりました。その後この『黄帝内経』を基にしながら、各時代に現れた医家たちが、時代の要請に応えながら、そして臨床経験の中から『黄帝内経』の解釈を深め、広げていきました。  その発展に寄与した鍼灸医師は、有名無名含めてたくさんの数に上ると思われます。この本は、その中でも歴史的に見ても大きな功績を残した重要な鍼灸医家を集めています。最初の総論においては、鍼灸の流派を改めて分類し、そしてその系譜を明らかにし、東洋医学の進展を記しています。各名医たちのプロフィールや時代背景などを理解することで、専門家にとっては古医書をより深く理解するための役に立ちますし、一般の方にとっては、鍼灸の発展の歴史を突っ込んで理解するのに役立つと思います。漢方薬の視点で以下を分類した本はいくつかありますが、鍼灸という視点で医家を分類している本は少ないので、そういった意味でも貴重な一冊となります。 『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内の書評はこちらから http://hariq-study.genpoudou.com/hariq/books_hariq6.html

Posted byブクログ

2010/01/04

(※抜粋:現行行われている鍼灸が、過去におけるどのような理論や技術に基づいているのかを知ることは、文献学的見地からのみならず、臨床上も極めて重要である。) この書も、実は中医の教科書シリーズの中の1冊である。おそらく、学生時代に読んでも、勉強のための勉強にしかならなかったであろ...

(※抜粋:現行行われている鍼灸が、過去におけるどのような理論や技術に基づいているのかを知ることは、文献学的見地からのみならず、臨床上も極めて重要である。) この書も、実は中医の教科書シリーズの中の1冊である。おそらく、学生時代に読んでも、勉強のための勉強にしかならなかったであろう。しかし、臨床家になってからの勉強というものは実に楽しい。臨床への視点を通して読むと、そこには何かしらの臨床へのヒントのようなものが転がっている。 (※抜粋:読者諸氏は、本書を通読することによって、現代の中国鍼灸学がいかなる基盤のもとに成立したかを知ることができるであろう。同時に、日本に入った中国の鍼灸書と鍼灸の技術が、いかに少なく、いかに偏ったものであったかを知ることができるであろう。) 本書は、 日本の鍼灸教育でゴッソリ抜け落ちている内容を取り扱っている。「東洋医学概論」なんて中途半端なものは廃止して、「中医基礎」や、こういうものをもっとやってほしい。

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