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北野勇作どうぶつ図鑑(その6) の商品レビュー

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2009/10/04

この巻は「旅」の話が中心。 摩訶不思議な世界を巡る、というと『キノの旅』みたいだが、あれよりはずっと不可解で、来し方行く末はどこまでも不確定である。 そして、その旅にはイモリの影がちらほらと。 それにしてもイモリとは。 世に紛らわしいもの数あれど、僕にとってイモリ・ヤモリの類は、...

この巻は「旅」の話が中心。 摩訶不思議な世界を巡る、というと『キノの旅』みたいだが、あれよりはずっと不可解で、来し方行く末はどこまでも不確定である。 そして、その旅にはイモリの影がちらほらと。 それにしてもイモリとは。 世に紛らわしいもの数あれど、僕にとってイモリ・ヤモリの類は、一卵性双生児の次に見分け難い。 都会っ子というわけではないのに…。 ん? あのトカゲ的な生き物は、いわゆるトカゲかな? それともイモリかヤモリか? イモリは両生類でヤモリは爬虫類のはずだから…いや逆だったかな? そもそも背中の光沢からしてカナヘビかもしれない…。という具合。 北野勇作は、その読者の混乱した印象を利用すべく、最終巻にイモリをもってきたのかもしれない。 個人的にはクマが、電気熊の話がきて欲しかった。

Posted byブクログ