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仏教が好き! の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2023/12/05

難しい仏教本よりかは、さらりと読めました。 他の宗教のことや心理学についても書かれていて、知識を広げることができました。 所々にある、仏教こばなしも楽しかったです。

Posted byブクログ

2022/10/19

心理学者 河合速雄さんと、宗教学者 中沢新一さんが仏教について、気楽に?語り合った1冊。キリスト教、イスラム教徒の違い、戒律、科学との関係性など、なるほどとうならせる内容が満載。ただ、お二人が持つ知識が前提となっている内容も多く、そのあたりは素人にはちょっと難解ではありました。

Posted byブクログ

2014/03/15

今度またがっつり読みたいなぁ 仏教をこういう風に見ることが出来るのか!と興味深かった。 本当に大切なものは知覚できなくで、その周りをぐるぐる回ってるのみ(うろ覚え)みたいな話が印象に残った。

Posted byブクログ

2013/06/16

私も仏教が好きなので、この本を読んでみた。 数学や物理など、かなり高度な知識、 かつ「総合的な知識」を持ち合わせていないと、 理解出来ないところもあって、 これは死ぬまで、一生勉強だ、という思いを強くした。

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2012/10/24

 哲学者・中沢新一と心理学者・河合隼雄との仏教を巡る対談。河合が中沢の意見を聞き出すという風に編集されている。  この二人だから,おもしろくないハズがない。  キリスト教,イスラム教,ユダヤ教,密教など,さまざまな宗教が語られる。そこに,精神分析,両界曼荼羅や量子力学のマトリック...

 哲学者・中沢新一と心理学者・河合隼雄との仏教を巡る対談。河合が中沢の意見を聞き出すという風に編集されている。  この二人だから,おもしろくないハズがない。  キリスト教,イスラム教,ユダヤ教,密教など,さまざまな宗教が語られる。そこに,精神分析,両界曼荼羅や量子力学のマトリックスまで出てきて,根源的な仏教のよさがあかされていく。  が,やはり内容は難解だ。編集部による註が充実されているのだが,あまりにも新しい言葉・人が出てきて,私には,本書を読みとるだけの前提条件が不足しているのを感じた。

Posted byブクログ

2011/08/14

ほんとに最近は河合隼雄ばかり読んでいます。 これは、宗教家の中沢新一との対談集だけれども、現代日本、というかグローバル社会の病巣を見事についていて、先駆的、示唆的だと思います。 仏教を単なる宗教としてではなく、先人の知恵として捉えてそこから現代の問題を解いていこうという姿...

ほんとに最近は河合隼雄ばかり読んでいます。 これは、宗教家の中沢新一との対談集だけれども、現代日本、というかグローバル社会の病巣を見事についていて、先駆的、示唆的だと思います。 仏教を単なる宗教としてではなく、先人の知恵として捉えてそこから現代の問題を解いていこうという姿勢なので、別に仏教徒でなくてもすんなり読めるし、そこにユーモアなんかも混じったりしていてかなり面白い内容だと思います。 2人とも、理系分野からの文系に転換した人ですが、だから文系理系という枠にとらわれずに、問題を多角的に捉えることができるんだと思います。 これもあるし、あれもあるし、みたいな、。 こいういう見方もあるんじゃないの?みたいな。 断定的でないところも好きな部分。 これに出てくる仏教の経典の一つで「律蔵」というのが紹介されているんだけど、これがまたおもしろくて、ついつい電車の中で吹き出しそうになりました。言うなら「釈迦と弟子のセックス問答集」らしく、 煩悩に悩む、まーこれがたいてい性欲なんですが、お弟子さんに対して、お釈迦さんがそこに快楽を見いだしたのなら追放だとかなんとか言ったりして。 日本の神話、仏教の経典、等等に前から興味はありつつも実際には手を出していなかったけれど、読んでみようかなと思うよいきっかけになりました。 「言葉の次元と真理の次元は深さが違うので、真理をずばり言葉にするのはとても難しい」というところが印象的でした。

Posted byブクログ

2019/10/19

対談本です。 かしこくてマニアックなお二人のお話は、レベルが高くて付いていくのが時々困難ですが、非常に勉強になります。 仏教をベースに、キリスト教やイスラム教との対比など、色々知っているからこそ出来るユニークなお話が伺えます。 この対談者二人は、色々な宗教を渡り歩いた結...

対談本です。 かしこくてマニアックなお二人のお話は、レベルが高くて付いていくのが時々困難ですが、非常に勉強になります。 仏教をベースに、キリスト教やイスラム教との対比など、色々知っているからこそ出来るユニークなお話が伺えます。 この対談者二人は、色々な宗教を渡り歩いた結果「仏教が好き!」と言うことに辿り着いた宗教マニアと言う印象で、同じように、宗教を知ったり勉強したりするのが楽しい、と思う人には非常にお勧めします。

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2011/01/04

河合隼雄と中沢新一の対談。タイトルには仏教とでているけれど多面的に語られているからおもしろい話題がたくさんでてくる。三大宗教のそれぞれの開祖の死の比較、宗教に対する弾圧の有無による比較など、ほほうというものがある。河合隼雄が亡くなったのは2007年、この文庫本がでたのは2008年...

河合隼雄と中沢新一の対談。タイトルには仏教とでているけれど多面的に語られているからおもしろい話題がたくさんでてくる。三大宗教のそれぞれの開祖の死の比較、宗教に対する弾圧の有無による比較など、ほほうというものがある。河合隼雄が亡くなったのは2007年、この文庫本がでたのは2008年だから、没後に出版されたことになる。対談がいつ行われたにせよ、晩年に近い河合隼雄の達した思考が表れているのではないのだろうか。さらにどうやらこの作品は続編らしく、「ブッダの夢」という本が先に出たらしいからそっちも読みたくなった。

Posted byブクログ

2020/07/15

中沢新一氏と、河合隼雄氏の、仏教をテーマにした対談。対談という形式をとってはいるものの、主導しているのは中沢氏のほうで、河合氏は講義の聞き役のような存在となって、先生と生徒のような関係で話しが進められている。 ただ、仏教ということに関して二人の間の知識量の差が大きくあり、聞き手と...

中沢新一氏と、河合隼雄氏の、仏教をテーマにした対談。対談という形式をとってはいるものの、主導しているのは中沢氏のほうで、河合氏は講義の聞き役のような存在となって、先生と生徒のような関係で話しが進められている。 ただ、仏教ということに関して二人の間の知識量の差が大きくあり、聞き手としての河合氏の存在が薄すぎて聞く一方になってしまっていて、あまり対談という形式が活かされていなかった感じはした。 中沢氏が展開する宗教論には、オリジナルな説明の仕方が多く、新鮮な驚きがたくさんある。仏教というものについて、とても噛み砕いた言葉で、身近な生活や、他の宗教との対比によって説明しているので、ものすごくわかりやすかった。 特に、後半の、真言密教(曼荼羅)と量子論の相似についての話しは面白く、これから先の時代におとずれるだろう、科学と宗教との融合を予感させる圧倒的なスケールがある。 もしもイスラムの言う「アッラー」が仏教の説く「真如」と同じだという認識に達しているイスラムの宗教者がいるとすると、そこではもはや神と人との非対称性すら消失することになるでしょう。そして実際、どの宗教でも神秘主義の段階に入ると、神と人との非対称性は消滅に向かおうとします。井筒先生たちは、宗教の未来というのを、この方向に切り開こうとしていました。(p.19) 科学と宗教を媒介する場所に立てるのが仏教だと思います。それができるんですよ。なぜそれが仏教にできるかというと、仏教は「野生の思考」から発達した思想として、一面で科学なのですね。(p.24) 「神々及び人間」は動物もみんな含めて輪廻のなかにあるわけですから。そういうものとしてすべて同等で、ただ時間感覚が違う。神様と人間は生命の長さが違うから時間感覚が違うだけだけども、お互いのなかにそれほど本質的な違いはないということになってきます。(p.60) 仏教は生き物を殺さないということを重要な主題にするにもかかわらず、この仏教のもう一つの鏡の対極のように狩猟の世界があるということが、何か仏教というものが持っている非常に複雑な性格をつくっているような気がします。 仏教だけが「動物を殺してはいけない」と言う。しかし、その思想は深いところで「野生の思想」に連続している。つまり、狩猟の世界とも深いところでつながっている思想としての「殺生禁断」なんです。(p.105) 「その木は仏だ」と言ったときの「仏」というのは、われわれにとって完全な空虚なんですね。何の意味もない。ただ「仏」という何かがあるだけですね。包摂力をもって何かを肯定しているけれども、それは何かで表現しようと思うと、全部「否定」される。 けれども、それが「仏」という概念で、たいがいの日本人は即座に「すごく強烈だけども、中身はすっからかんなものだ」と理解するわけでしょう。仏教というものが、いかに日本人に浸透しているかと思い知らされます。仏教のほかの面については、むずかしいところがあるし、どうでもいいと思うことも多くあるんですけど、ただ、「仏です」と言ったときの理解の共通性については、日本人であればたいがい行き渡っているところがあります。(p.154) おそらくハイデッガーの哲学は、東洋へ持ってくると、密教と同じようなことを言っているという認識になると思うんです。神秘に関わることを「在る」と表現しているだけで。(p.163) 生物は生存の条件からして楽になれない、と仏教は考えます。どういうところが楽になれない限界かと言うと、細胞膜があるからでしょう。自分と外の世界を分けて、自分の世界の細胞膜のなかに自分の世界を完結して、このなかで楽になろうとしている、という条件づけが、生物から苦しみを取り除けないんじゃないでしょうか。(p.191) 量子論の思考法に登場した、その数の配置でできた子宮は、一つ一つの数を足したり引いたりしただけでは何の意味も発生しないもので、総体で動き変化していく全体性にしか意味がないものですので、まさに仏教で言う「胎蔵界曼荼羅」の思考法にあたります。(p.230) なぜ仏教が大事かと言うと、人間の思考のいちばんの始まりの状態といちばん発達した状態というのを、一つに結合できる長所があるからです。この点は、キリスト教などはなかなか頑なにできていますから、そういう人類の自然な叡智に、すんなりと辿りつくのがむずかしい。(p.242)

Posted byブクログ

2009/10/04

 自分の中の仏教ブームが冷めないうちに色々読んでおこうとさらに仏教本。  心理療法に携わる河合さんと宗教研究家にしてチベット仏教の修行を続けている中沢さんの対談集。仏教の信者とか僧侶というのではなくて、仏教の思想に興味を持ち、それに共鳴する二人という立場で、仏教を他の宗教や哲学と...

 自分の中の仏教ブームが冷めないうちに色々読んでおこうとさらに仏教本。  心理療法に携わる河合さんと宗教研究家にしてチベット仏教の修行を続けている中沢さんの対談集。仏教の信者とか僧侶というのではなくて、仏教の思想に興味を持ち、それに共鳴する二人という立場で、仏教を他の宗教や哲学と比較したりしながら掘り下げています。  タイトルがやわらかい雰囲気なのと、前書きの所で河合さんが、これは私が中沢さんに仏教について教えてもらっている講義の内容を本にしたもので、これほどわかりやすい形で仏教の本質が語られることはないと思うというようなことを書いているので、易しい本なのかと思ったら、大間違いでした。  初っ端から「エラノス会議」だの「メタ宗教」だの「唯一神をもつ宗教は人間と神の間が絶対的な非対称」で「仏教は対象的な関係が前面にでて」といった言葉や、あるいはユングとかストロースとか井筒とか世界の思想家の名前とその考えを持ち出して仏教を語るので、哲学や宗教に対する知識のない私はぽかーんとしてついていけませんでした。  ユングとかデカルトとかフロイトなんて名前しか知らないので、その考えが仏教と似ているとか合わないとか言われたってわかりません。自らの浅学を恥じるばかりです。  それでもがんばって読み進めてみたところ、確かに「わかりやすい形で仏教の本質を語っているんだ」ということが見えてきました。デカルトだのハイデッガーだのといったところがわからないなら、わからないで読み飛ばしても大丈夫でした。そうした哲学や宗教の知識がなくてもわかるように書いてあります。  どうしてもわからないところもありましたけどね……。そこはもっと勉強しようと思います。  ともかく、仏教というものは唯一神を持たない分、自らをどうするのか、といったことを命題としたものだということは伝わってきます。宗教というよりは哲学に近いイメージだなと感じました。だから、心理療法にも通じる部分があるのでしょう。自分の心とどう向き合っていくのかというところを説いているわけですから。  ただ、その「どうするのか」の具体的な部分をどう説いているかというところを理解するのが難しいですけどね。とりあえず、この本はもう一回読みます。

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