マルドゥック・スクランブル The First Compression 圧縮 の商品レビュー
「それが、わたしの有用性」 スクランブル09、煮え切らないネズミと殻に閉じ込められた少女。「バロット」「ウフコック」卵にちなんだ名前がしゃれてる。ミンチザウィンク、レアヘア、噛ませ犬感のある敵だって、脳内イメージ再生が簡単にできて言葉のセンスがイカしている。 電磁波無敵少女と、亜...
「それが、わたしの有用性」 スクランブル09、煮え切らないネズミと殻に閉じ込められた少女。「バロット」「ウフコック」卵にちなんだ名前がしゃれてる。ミンチザウィンク、レアヘア、噛ませ犬感のある敵だって、脳内イメージ再生が簡単にできて言葉のセンスがイカしている。 電磁波無敵少女と、亜空間天才ネズミの奇抜なタッグで、ドラえもんのようなびっくりなんでもあり技を連発しまくる。空気感とかっこよさで読ませる軽めのハードボイルドSFという感じ。さらっと読んでしまう。なかなかいいところで一巻終わり。
Posted by
冲方作品を最初に知った本。 とにかくこの文庫の表紙に惹かれた。 あらすじを読んでもらって、心を奪われたなら読んで間違いないと思う。 近未来のようで全く違うような、SFな世界観。主人公は少女だけれど娼婦、という設定はやっぱり現実ではない感じを受けるし、遠いどこかの世界の殺伐とした...
冲方作品を最初に知った本。 とにかくこの文庫の表紙に惹かれた。 あらすじを読んでもらって、心を奪われたなら読んで間違いないと思う。 近未来のようで全く違うような、SFな世界観。主人公は少女だけれど娼婦、という設定はやっぱり現実ではない感じを受けるし、遠いどこかの世界の殺伐とした中でも温かみを感じるヒューマンドラマを読みたいときにはうってつけ。 やっぱり彼女の『相棒』となるウフコックが最高だからだと思う。 ウフコックは見た目はネズミだけれど、とても紳士。常にバロットを考えてくれて裏切らない。そんな相手がいるだけで強くなれるって、とても心強い。羨ましいなと思う。(境遇は凄すぎて羨ましくはないけれど) 最初から最後まで、本当にアニメ映画を物凄いクオリティで観てる感覚になれる。 凄く色づいて見えるけれど、説明が長いわけでもなくて、本当にスッとぱぁっと景色が思い描けるのは凄いと思う。 物語はこれから繋がる三部作としての一作目なのだけれど、私はこの一作目が大好き。バロットが最初に目覚めて、ウフコックと出会い、街中を歩くシーンが大好き。 是非読んでみてください。
Posted by
「マルドゥック・スクランブル The First Compression--圧縮」「マルドゥック・スクランブル The Second Combustion--燃焼」「マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気」の3巻まで読了。 SF的ギミックの設定や主人...
「マルドゥック・スクランブル The First Compression--圧縮」「マルドゥック・スクランブル The Second Combustion--燃焼」「マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気」の3巻まで読了。 SF的ギミックの設定や主人公の少女が凄く魅力的な設定になっている。アクションシーンは映像的な描写力ですっと頭に浮かぶ。 そして、カジノでの頭脳戦などは、引き込まれるような面白さがあった。 漢字に当てているルビのせいか、翻訳SF的な雰囲気があったのだけど、可読性は悪くないと思う。普通の人なら。 ただ、純粋なSF小説なので、SFが趣味じゃない人には厳しい。
Posted by
初めての冲方さん作品。SF読んでみたいって思って手に取ったのがこの本でした。とても面白く、物語に引き込まれて一気に読み終えました。
Posted by
冲方さんの初期の頃の著書。 ずっと読んでみたいとは思ってましたが、なかなかタイミングが合わず、そのままでした。 噂通りの面白さ。 これがSFだと言わんばかりの設定。 どこかで見たことがあるような、でもどこでも見たことのない設定。 文章表現にも、若さが溢れてて勢いがある気がする...
冲方さんの初期の頃の著書。 ずっと読んでみたいとは思ってましたが、なかなかタイミングが合わず、そのままでした。 噂通りの面白さ。 これがSFだと言わんばかりの設定。 どこかで見たことがあるような、でもどこでも見たことのない設定。 文章表現にも、若さが溢れてて勢いがある気がする。 戦いの最中で1巻終了。
Posted by
2019.2.3 たまにサイバーパンクが読みたくなる。 ただそれだけ。 娯楽としては十分。 映像化が今ひとつ成功してないのが残念。
Posted by
63:ようやく読めました。描かれる感情の激しさや近未来の世界観が「シュピーゲル」シリーズに続いていくのだと思うと感慨深いです。バロット(をはじめとする登場人物たち)の境遇は悲惨で、性被害を繰り返し訴えられるのは正直、同性としてかなり辛いものがあります。ウフコックという力を得た彼女...
63:ようやく読めました。描かれる感情の激しさや近未来の世界観が「シュピーゲル」シリーズに続いていくのだと思うと感慨深いです。バロット(をはじめとする登場人物たち)の境遇は悲惨で、性被害を繰り返し訴えられるのは正直、同性としてかなり辛いものがあります。ウフコックという力を得た彼女が、今後どのように変化してゆくのか。どきどきしながら見守ることになりそうです。
Posted by
Posted by
この感覚でかわしていく会話の感じとか、ライトノベルっぽいなあ、と思った。性的描写が多いのにちょっと辟易したけれど、設定上仕方ないかな。海外暮らしをした作者らしく韻をふんだ文章もともなって世界観にはすんなり入りこめたし、盛り上げ方も上手かった。このさきこの女の子を好きになれるかどう...
この感覚でかわしていく会話の感じとか、ライトノベルっぽいなあ、と思った。性的描写が多いのにちょっと辟易したけれど、設定上仕方ないかな。海外暮らしをした作者らしく韻をふんだ文章もともなって世界観にはすんなり入りこめたし、盛り上げ方も上手かった。このさきこの女の子を好きになれるかどうかが問題だ。
Posted by
借本。 『天地明察』愉しめたなら…と、お薦めしてもらいました。 借りた直後に作者が逮捕されるというあまりのタイムリーさには驚いた。 SFはあまり読まない。 森博嗣のスカイ・クロラシリーズが最後だろうか。 あの、世界観を理解するまでに有する時間やら労力やらが苦手で、とくにカタカ...
借本。 『天地明察』愉しめたなら…と、お薦めしてもらいました。 借りた直後に作者が逮捕されるというあまりのタイムリーさには驚いた。 SFはあまり読まない。 森博嗣のスカイ・クロラシリーズが最後だろうか。 あの、世界観を理解するまでに有する時間やら労力やらが苦手で、とくにカタカナ名義の登場人物ものは手を出さないようにしていた。 本作はキャラクターも凝っていて、コレクターのくだりは、誰が何の、と何遍も頁を行きつ戻りつしては読み進めた。あらかた登場人物の知識が入って、戦闘が始まると面白くなってきた。 戦闘に魅入られて歯止めの効かなくなる少女と、 守りたいのだけど拒否反応が出てしまう金色のねずみと、 ごっつい元相方の嫉妬と。 ねずみ嫌いだけど、ウフコックは好きです。
Posted by