日記をつける の商品レビュー
日記の書き方…ではなくて、色々な日記の事例を抽出して、著者が紹介していく一冊。シンプルイズザベスト。 中でも特に惹かれたのが、竹内百合子「富士日記」。 読んでみたい。
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詩人、荒川洋治のエッセイ集。タイトルが『日記をつける』だけれど、別に日記の書き方云々という話ではない。いろんなひとの日記をちょこちょこ引用しながら、荒川さんがぽつぽつと語る。これはそういった本である。 それにしても世の中には様々な日記があるようだ。たとえばある著名な文学者は、...
詩人、荒川洋治のエッセイ集。タイトルが『日記をつける』だけれど、別に日記の書き方云々という話ではない。いろんなひとの日記をちょこちょこ引用しながら、荒川さんがぽつぽつと語る。これはそういった本である。 それにしても世の中には様々な日記があるようだ。たとえばある著名な文学者は、「…姪を犯そうと思ったんだけどあの野郎逃げやがった強引に押し倒せばよかったぜ…」なんてことを赤裸々に書いていて、極悪非道ぶりが伝わってきて楽しい。(ちなみにこの日記はあんまりにも酷すぎるため、遺族が「公開しないでくれ」と頼みこんでいたはずである)またある作家は、ひそやかに家族のことを書いている。時々その中には娘が書いたコメントもはさまっていたりして、とても心が和む。日記という個人的な記述なのに、そこにはいつも家族の匂いがあった。一方ゲーテはたいへん難解で抽象的な日記をつけていた。引用するのもやっかいである。ゲーテはやはりむつかしい。 とまあ、こんな風にいろんな日記をながめてきたわけだが自らが「日記をつけよう」という気には全くならなかった。でも他人の日記を読むのはやっぱり楽しいなあ、と思った次第です。(けー)
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烏兎の庭 第一部 書評 11.24.02 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/nikkiy.html
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