やさしく学べる心理療法の基礎 の商品レビュー

窪内節子(著者),吉武光世(著者)

2013/07/20

"「心」の専門家になる！臨床心理学のはなし（山本和郎著）"で体系的な理解を進めたあとに読むと、大変わかりやすい。

2010/01/06

様々な心理療法の歴史や理論、具体的な技法などの特色が解説されている。
理論によって割かれるページ数にはかなり差もあるが
理論間の繋がりや重なる部分、細かな差異まで解説してくれているので
個々の理論を学ぶだけでなく、心理療法の全体図をおぼろげながら見ることができる。
あくまで心理療法の基礎に触れる本なので、各理論の主流の立場しか取り上げられないが
取り上げなかったものでも、どういう立場があるのかは書いてくれているので
より知識を深めたい理論のキーワードを集めておくことはできる。
各章最後の練習問題はひとりでできないものもあること
私が読んだのは初版第7刷だったけれど、誤字脱字が多かったことが残念だった。
でも、自分の興味を限定するだけでなく、全体図を知っておくこともできるので
心理療法を学ぶ入り口としては有益な本だった。