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戦争と国際システム の商品レビュー

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2009/10/04

第一章を中心に読んだ。まず広く社会科学の研究手法から論じ、国際政治学という学問の研究手法をまとめてある。手法というより、分析の視点、というほうが正しいか。自分がどんな研究をしているのか、その先で見えてくる結果は何か、そういったことを確認するために、この章は最適である。 その後の章...

第一章を中心に読んだ。まず広く社会科学の研究手法から論じ、国際政治学という学問の研究手法をまとめてある。手法というより、分析の視点、というほうが正しいか。自分がどんな研究をしているのか、その先で見えてくる結果は何か、そういったことを確認するために、この章は最適である。 その後の章は、冷戦下で学んだ政治学者はみんな学んだともいわれる計量政治学をプリンシパルに、戦争の原因などを論じている。細かい数式や数学はさっぱりわからないが、その結果明らかとなったことは大変重要である。(例えば覇権を陸上におけるそれと、海上におけるそれに分けて考えた原田論文)たいがいの国際政治学のテキストは歴史を論じることに終始し、システムがどう変わったか、という事実の羅列に重きを置いているが、こういう研究手法もあるんだよ、ということを知る意味で、この本(最早古典か?)は大変有意義なものである。

Posted byブクログ