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未来への記憶(上) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/09/16
  • ネタバレ

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「未来への記憶」は最初、岩波の「図書」に連載されたもので、それは対話形式だった。相手は大塚信一さん。 大塚さんとのインタビュー形式の原文が読みたい。

Posted byブクログ

2024/05/04

2024.4.30市立図書館 かげはら史帆『ニジンスキーは銀橋で踊らない』を読み終えた勢いでの芋づる読書(終盤の参考文献になっている)。主な目的は下巻のユング研究所時代のエピソードだけど、せっかくだから上巻もセットで借りてみた。おもしろいのですぐ読み終わりそうだけど、新潮文庫版を...

2024.4.30市立図書館 かげはら史帆『ニジンスキーは銀橋で踊らない』を読み終えた勢いでの芋づる読書(終盤の参考文献になっている)。主な目的は下巻のユング研究所時代のエピソードだけど、せっかくだから上巻もセットで借りてみた。おもしろいのですぐ読み終わりそうだけど、新潮文庫版を買って手元に置こうかな。 男ばかりの兄弟の下の方だというのは知っていたけれど、この人の勉強や教養、仕事や人生に対する姿勢を培ったのは学校ではなくとにかく兄たちの存在が大きいのだなあと感じた。泣き虫の気質は生まれつきにしても、何に対しても感激屋なところ、感受性の豊かさはどうやって育まれたのだろう…とにかく海綿のような人だなあと思う。 あと、昔の人のインプットの量がすごい。昔は文系の博士号は年功でもらうような感じだったけど、今みたいにどんどん博論や本を書いて業績をはっきりみせなければという圧もなかったからか、手広く読んで全体の見取り図が頭の中にしっかり築き上げられてるような人がいる。同じことをやろうにもデジタル化した今は情報の量も膨大になって、同じようにできないのはわかってるけれど、ひたすら読んで読みまくってそのうえで考える、という学び方にも見るべきものはあるような気がした。

Posted byブクログ

2022/09/19

会社の先輩にお薦めされた河合隼雄の自伝。人間への興味を突き通した著者の思考に隠れた背景が、著者の言葉で語られている。臨床心理学への興味と、学問とはならないかもしれない不安。青春時代に劣等感と葛藤を持つからこそ、その後の人生で大きく羽ばたけるのかもしれません。

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2012/08/04

河合隼雄先生の自伝。 どんな風に育ち、何を考え、どんな選択をしてこられたのか、とても興味深く、ぐいぐい惹き込まれます。 ユーモアと、豊かな世界観にほっとしました。

Posted byブクログ

2011/08/14

臨床心理学の権威、河合隼雄先生の自伝的書。 京大数学科になじめなかった話など、同じ京大生として共感するところも多かった。 この本を読むまで、人の人生はすべて因果律で成り立っていて必ず原因と結果があるものだという考え方だったのだが、心の問題を取り扱う場合はそれがいい方法ではな...

臨床心理学の権威、河合隼雄先生の自伝的書。 京大数学科になじめなかった話など、同じ京大生として共感するところも多かった。 この本を読むまで、人の人生はすべて因果律で成り立っていて必ず原因と結果があるものだという考え方だったのだが、心の問題を取り扱う場合はそれがいい方法ではないということがわかった。 人生をあるがままにとらえる事の方がいい場合もある。そのことに気づかされたことに、読んでよかったと思った。 自伝なので、専門的な単語もあまり出てこず読みやすい一冊だと思う。

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2011/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河合隼雄が彼の人生を振り返る上巻である。幼少期から留学直前までの彼の話がたっぷりと書かれている。両親の話から兄弟の逸話、そして自分自身の考え方がどう動いていったのか、何に影響されたか…など。いつもながらの彼の独特の話し言葉が、まるで私に直接、昔話を語ってくれているような気分になった。どこか懐かしいような、どこか柔らかく温かい、そんな印象を持ちながら読み進めることができた。というか、あっという間だった。好きな人であるので尚更なのだが、大変面白く、色々なことを考えることが出来たのだと思う。大学生活の話や人生に迷っていた時期など、こんなにも素晴らしい人が、いろいろと考えていた時期があった、それを知ることが出来ただけでも勇気が湧いた。勇気が湧くなんて失礼すぎる話かもしれない。それでも、私にはこれからの自分へと勇気をもらえる一冊となった。下巻へ続く。

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2009/10/04

河合隼雄さんの半生を語った自伝。エピソードに富み、幼少の時代背景やご家族の様子もわかり、微笑ましい。上巻では幼少時から心理学へと傾倒していくまで。下巻はアメリカ留学からスイスユング研究所からユンギアンの資格を得るまで。人間、河合隼雄の理解には欠かせない本ではないでしょうか。

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2009/10/04

河合さんの自伝。心理学者が”人間””自分”をなぞ解くために語り始めた彼の人生、それはそのまま日本での臨床心理学の歴史となっている。

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