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日の丸・君が代の戦後史 の商品レビュー

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 「日の丸・君が代」…

 「日の丸・君が代」がなぜ問題とされているのかが分かる。どちらかといえば反対派の書。賛成派の書も読み、日本人として、この問題に真剣に考えていきたい。

文庫OFF

2022/05/09
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親は祝日のことを「旗日」と言っていた。確か、子どもの頃は日の丸を出していたようにも思う。そういう「刷り込み」があるせいか、「日の丸」「君が代」に違和感を持ったことがない。ただ、そうではない人もいる。強制するのはどうかとも思う。学校での「刷り込み」を懸念するのは理解できるが、親からの「刷り込み」もあるのでは。こっちは、問題ないのか、あるのか。

Posted byブクログ

2015/01/15
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国歌・国旗問題をここできちんと勉強しておく。結局、戦争が悪い。それに尽きる。戦争を引き起こす、独占を根絶しよう。 _____ p23 日の丸禁止の巡幸  昭和天皇は1946年から足掛け9年かけて全国を巡幸した。始まったころはまだ東京裁判も始まっていなくて、天皇が国民にどれだけ必要とされているかをアピールするためにも全国巡幸をした。  この巡幸の始まりの頃は占領軍も日の丸の使用を禁止していた。しかし、解禁されてからは天皇の行く先には日の丸の旗を振る人が沿道を敷き詰めた。 p46 緑の山河  日教組が君が代を否定するためにつくった国民歌「緑の山河」という平和を歌った歌がある。 p70 1958年のターンニングポイント  58年の学習指導要領改訂によって教育路線はかなり変わった。日本の逆コースも関わっていたのか、反社会主義てきになった。ちなみにこの58年学習指導要領の目玉は道徳の導入である。 p133 沖縄の日の丸  本土で唯一戦場になった沖縄では、戦争の象徴となった日の丸・君が代はアンタッチャブルな象徴である。それは今も続く。 p159 国旗・国歌は国際化  88年の学習指導要領改訂で国旗掲揚・国歌斉唱を「望ましい」から「指導する」に格上げした。その根拠は、国際化の進む社会で必要な愛国心を育てるために、国の象徴である国旗と国歌の指導は必要だ。ということ。  わかるが、国旗と国歌の選択を国民選挙で決めてからにすればいい。 p167 聞かない自由  国旗・国歌の問題は、「嫌なら歌わなければいい。見なければいい。起立しなければいい。」という自由があるから別に良いじゃんと思われる。  しかし、「聞かない自由」を達成するのは難しい。斉唱の場にいたら耳をふさいでいてもかすかに聞こえてしまうだろう。   p177 国立市  戦後、公立学校の公式行事に日の丸・君が代が登場したことのない町(2000年当時) p194 校長の模範解答  なぜ国歌斉唱で君が代を歌わなければならないのか。 校長はこういう。「学指導要領にも書かれているし、教育委員から強く要請されている。また、国歌が無い国はなく、子供に日本国民としての自覚を育てるのに必要である。」  ひどい時はこんな言い方もある。「そもそも子供は国歌なんてものは訳も分からず歌う。政治色に染まることなく歌っているのだから問題ない。国歌の意味は大人になってからわかるものだ。」  洗脳の怖いところは、訳も分からず常用して、色を染められていくところなのにww p214 子供の差別の原因  子供は無邪気ゆえに残酷である。  子供たちは国歌や国旗問題を指導されるようになって、従って当然と何も考えずに起立して、斉唱する。しかし、万に一人、それに反対し、起立せず歌わない子供がいたら、その子は異端者になる。  子供は異端者に厳しい。知識がないだけに、自分勝手な行動をする人間を妬みだけで差別する。国歌・国旗問題は指導を始めた時点で差別を生み出す装置になる。 p221 君が代の意味  君が代の君は天皇である。これは自民党の正式発表である。天皇の国である日本が永遠に続きますようにという意味の歌になる。  そんな火に油を注ぐ解釈を公式発表にしなくてもいいのに…。  さすがにここくらいは君=国民くらいにしとけばいいのに。 p228 平和のドームの日の丸  広島の原爆ドーム、そのそばに日の丸の国旗がはためくというのは、人によっては違和感の極致である。  戦争反対の象徴のそばで、軍国主義の象徴だった旗が今でも揺らめいているという矛盾。 ______  この問題の理想的な解は、「棚上げ」だね。  日の丸・君が代のままでいいけれど、強制されず、選択の自由を残したままにする。これ以外にないな。  子供も、「なんで我が国の国旗・国歌にはこんな不思議な雰囲気が漂っているのだろう。」と疑問を持って、その意味を知ろうとするだろう。自分で勉強するようになるだろう。  自分も何となく、日の丸・君が代のままでよいと思っていた。一番の理由は面倒くさいからだろう。  でも、まぁ、やっぱりそのままでいいんだけれど、もっと好きか嫌いかを表現できる自由が無いとダメだと思った。  自分はこれをどう教えていくのだろう。

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2013/02/27

「日の丸」「君が代」が日本の戦後社会でどのように受け止められ、 また国家がどのように発信してきたかを描く一冊。 著者の語気が非常に強く意識の高さを感じるが、 その反面で裏付けとなる資料や根底にある原因などの提示が薄く、 始終そのテンションの高さに置いていかれてしまった。 紙面の都...

「日の丸」「君が代」が日本の戦後社会でどのように受け止められ、 また国家がどのように発信してきたかを描く一冊。 著者の語気が非常に強く意識の高さを感じるが、 その反面で裏付けとなる資料や根底にある原因などの提示が薄く、 始終そのテンションの高さに置いていかれてしまった。 紙面の都合や私の知識不足によるところが大きいが、 「日の丸」「君が代」が戦前戦中にどのように取り扱われ、 また戦後においては関連事象や背景について もう少し客観的な情報を知りたく感じた。 文体が平易で読みやくはある。

Posted byブクログ

2012/08/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

日の丸、君が代の議論は、底が浅いと言われることがある。 なぜ、底が浅いと言えるのだろう。 第二次大戦前に決めたことと、 敗戦後に決めたことの連続性を求めたいのだろうか。 あるいは、全否定したいのだろうか。 もっと、文化、音楽、芸術の視点から、大きな取り組みが必要なのではないだろうか。 最近、祭日に日の丸を掲げる家が少ない。 その背景をもっと見ないと、日本が崩壊していくような気がする。 10年、100年単位の議論があるとよいかも。

Posted byブクログ