天正マクベス の商品レビュー

山田正紀(著者)

2021/03/08

シークスピアは、「空白の7年」の間、なんと日本に宣教師として来ていた。猿楽とは、もともと忍びの者が使った職業である・・・等、歴史にある、真実か虚実かどうとるか解釈の分かれるところを上手く取り入れ、ミステリー仕立てに仕上げた歴史物である。そして、なんといっても織田信長の甥である織田信耀(本当にいるのかどうかも謎)を主役とし、数々の難事件を解決していく所が最高。ラストは、本能寺の変とマクベスに纏わる謎を上手くミックスしたなかなかの傑作である。

2020/06/13

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2006/05/post_4815.html

2012/03/22

そういえば、イギリスと日本は同時代！てな設定から心掴まれ、シェイクスピア交えながら標題通りの話に唸らされ。
色々堪能。
美味でした。

2010/01/29

殺人事件の謎はもちろん、シェイクスピアの謎まで絡んできて面白い一冊、なのだろうけれど。……「マクベス」と「真夏の夜の夢」くらいは読んでからじゃないとダメだったかも（あ、「テンペスト」ってのもあったの？　知らなかった）。ちなみに私は「真夏の夜の夢」を「ガラスの仮面」で読んだくらいなのだけど（それを「読んだ」というのか？）、けっこう関わってた気がするなあ。一方「マクベス」はまったく知らないので、どれほど物語に関わっていたのかは不明。だけどタイトルになるくらいなのだから、かなりの重要度を占めていたものと思われますが（曖昧）。

2009/10/04

時代は安土桃山、織田信長の縁者とその部下の体験するミステリ…何故か普通にシェイクスピアがいるのがダマサキ様でございます（笑）御贄衆やら何やらが出てきて、何だか歴史伝奇物「闇の太守」を思い出したよ。謎解きはまぁ置いておいて、最後が物悲しい感じなのが相変わらずのダマサキ様、キャラに容赦がないですねぇ（笑）