白洲正子の生き方 の商品レビュー
著者が楽しみつつ、いわく言い難い日本の美と"思い"をなんとかして著そうと力を尽くした白洲正子の人生を読み解いた末、自分なりの解釈に至ったことがわかる。 戦前戦中に意図的に使われた「お国のため」というフレーズは、今では軍国主義的悪しきものとして捉えられがちだが...
著者が楽しみつつ、いわく言い難い日本の美と"思い"をなんとかして著そうと力を尽くした白洲正子の人生を読み解いた末、自分なりの解釈に至ったことがわかる。 戦前戦中に意図的に使われた「お国のため」というフレーズは、今では軍国主義的悪しきものとして捉えられがちだが、本来はそうではなく、日本に生まれた者が日本のために役立ちたいと思う気持ちである、という部分、だからこそ例え野にあろうと(政界などではなく一般人として、の意)日本人としてのアイデンティティを確立することで"日本人ひいては日本の未来のために"その身を有用なものにしうるのだ、という考えは非常に腑に落ちた。
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白洲正子の評伝。西行に心酔し、能をその教養の根幹とし、そこから骨董などに視野を拡げて行った。旦那と同じくノブレス・オブリッジを自覚した人であったようだ。 これ読むのなら、白洲正子の著作を読んだ方が面白い。
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