老荘と仏教 の商品レビュー
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この本はとてつもなく面白い名著です!頭がスパークするほど刺激的な一冊です!」 いやあこの本には参りました。中国関連の本をこれまで当ブログではご紹介してきましたが、その中でも間違いなくトップクラスに君臨します。いや、中国に限らず仏教関連の本全てにおいてもこの本はその位置に来るでしょう。それほど面白い一冊です。 インドから伝来した仏教が中国においてどのようにして受容され変容していったのかが本書の主要テーマでありますが、これがものすごく刺激的です。 他にも老荘思想の概要や中国仏教と政治の関係性、禅仏教や浄土教の展開など、この本ではとにかく興味深い内容がどんどん出てきます。いや~面白い!脳内がスパークしました。
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中国思想といえば、孔子や老子、孫子といった諸子百家がよく取り上げられるけれど、では外来の仏教は中国でどのように受容されたのか。さらには、古代の民間信仰がどのようにして「道教」として成立、発展していったのか。日本の仏教、とりわけ浄土教と禅宗の源流を探るという意味でも面白い本。
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[ 内容 ] 西域より移入以来、二千年の歴史をもつ中国仏教。 中国人はこの外来思想をどのように受容したのか? 老荘の「無」の思想を通じた、仏教の根本義「空」の理解に始まり、自力の道「禅」・他力の道「浄土」という二大中国的仏教の誕生へ。 老荘思想を中心に中国の知の歴史をたどりつつ、インド・中国思想のダイナミックな交流を深く、また明晰に追究する。 [ 目次 ] 老荘思想―中国的世界観 老荘思想と仏・道二教 道教の発生と展開 中国知識人の仏教受容 中国思想における超越と内在 中国における空の思想 思想史における善導の地位 『無量寿経』三訳にみる「自然」 死の象徴としての阿弥陀仏 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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