漢詩 の商品レビュー
新書とは思えない内容の高さにびっくり。 全5章の内、3章は大きく言えば名詩の鑑賞だが、2章は漢詩の学問的分析である。 分析は、「詩型とリズム」と「文語自由詩としての訓読漢詩」。どちらも他の漢詩の一般書ではお目にかかれないし、日本の俳句短歌との比較、影響も興味深い。 漢詩の初心者に...
新書とは思えない内容の高さにびっくり。 全5章の内、3章は大きく言えば名詩の鑑賞だが、2章は漢詩の学問的分析である。 分析は、「詩型とリズム」と「文語自由詩としての訓読漢詩」。どちらも他の漢詩の一般書ではお目にかかれないし、日本の俳句短歌との比較、影響も興味深い。 漢詩の初心者には他の本から読むよう勧めるが、大学で漢詩や短歌を扱う人は必読でしょう。
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そもそもの知識に乏しい私が読むと より、とっつきにくさを感じる内容でした 和歌との関連についての記述は面白かった
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烏兎の庭 第七部 7.28.23 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2307.html#0728
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先日読んだ「文章読本」で漢詩について触れられていたため、基本を知りたいと思い読んだ。 リズムについての記述が面白い。五言の場合は三拍子、七言の場合は4拍子。意味の区切りのズレも面白い。 そして最終項の「文語自由詩」としての訓読漢詩。日本語で漢詩を読むことの面白さを書いているが、...
先日読んだ「文章読本」で漢詩について触れられていたため、基本を知りたいと思い読んだ。 リズムについての記述が面白い。五言の場合は三拍子、七言の場合は4拍子。意味の区切りのズレも面白い。 そして最終項の「文語自由詩」としての訓読漢詩。日本語で漢詩を読むことの面白さを書いているが、ある意味で日本語で読むからこその楽しみとも言える。
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[ 内容 ] 漢詩三千年の悠久の歴史は、中国をはじめ、漢字文化圏の人々の歓び悲しみをうたいつつ、数多くの名作を生みだして今日にいたっている。 日本においても、古来、短歌・俳句とともに日本人の詩情を豊かに育み、独自の世界を形成してきた。 広くて深い漢詩の魅力と生命力の実態―美の在り...
[ 内容 ] 漢詩三千年の悠久の歴史は、中国をはじめ、漢字文化圏の人々の歓び悲しみをうたいつつ、数多くの名作を生みだして今日にいたっている。 日本においても、古来、短歌・俳句とともに日本人の詩情を豊かに育み、独自の世界を形成してきた。 広くて深い漢詩の魅力と生命力の実態―美の在りか―を、詩歌鑑賞の新しい視点から説き明かす。 [ 目次 ] 1 詩人とその詩境―典型を生んだ四人の詩人(陶淵明;李白 ほか) 2 主題とそのイメージ―志の之くところ(友情(閨怨) 戦乱(経世) ほか) 3 詩型とその個性―「かたち」と「こころ」(“美のかたち”としての主要定型;律詩と絶句 ほか) 4 詩跡(歌枕)の旅―名詩のふるさと(漢詩と風土;詩跡になった景勝地 ほか) 5 「文語自由詩」としての訓読漢詩―定型詩(和歌・俳句)との相補性(訓読漢詩の生命力;“視覚”と“聴覚”の二重性 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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特に私にとって印象深かったのは、漢詩を中国からの輸入の文学でありながら、日本人の感性におけるひとつの素養と捉え、中国本土のものとは異なる新たな日本人自らの文化として研究なされている点です。これまで漢詩は「国語」として習うものでありながら、中国語の一種、すなわち英米文学などと同じ外...
特に私にとって印象深かったのは、漢詩を中国からの輸入の文学でありながら、日本人の感性におけるひとつの素養と捉え、中国本土のものとは異なる新たな日本人自らの文化として研究なされている点です。これまで漢詩は「国語」として習うものでありながら、中国語の一種、すなわち英米文学などと同じ外国文学であると認識していただけに、これは大きなショックでした。しかし振り返ってみれば、「リズム」を何よりも至上とする詩というジャンルにおいて、本来と違う「訓読み」という読み方を新たに付加して愛吟する日本の「唐歌=漢詩」の文化は、「中国の文学」とは一線を画しているように思います。 どのような視点に関しても、漢詩に対する見方が変わると同時に、多くの新しい視点も発見することができた著作でした。
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授業のテキストとして購入したのですが、意外に面白かったです。吉川幸次郎先生とか、松浦先生とか中国文学の教授は文章が上手いのかしらと思いました。
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