自白の心理学 の商品レビュー
人は時に自分に不利…
人は時に自分に不利な嘘をついてしまう。それにより終身刑や死刑という極刑に処せられる可能性があるとしてもである。その嘘をつかせるのは、当人の特殊性ではなく、当人を取り巻く人や環境の圧力である。つまり我々の誰もがそのような嘘をついてしまう可能性があるのだ。この本はそれを教えてくれる...
人は時に自分に不利な嘘をついてしまう。それにより終身刑や死刑という極刑に処せられる可能性があるとしてもである。その嘘をつかせるのは、当人の特殊性ではなく、当人を取り巻く人や環境の圧力である。つまり我々の誰もがそのような嘘をついてしまう可能性があるのだ。この本はそれを教えてくれる。日本において発生した冤罪事件を具体的に取り上げ、人がどのようにして自分に不利な嘘をついてしまうのか、また何がそうさせるのかを説明している。カエサルは「人は見たいと思う現実を見る」と言った。ここにもその実例がある。我々の姿勢を正し
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身に覚えのない犯罪を…
身に覚えのない犯罪を自白するなんてことがあるのでしょうか?心理学って奥深いなぁと思った本です
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冤罪の作り方 長時間の隔離と聴取 + 絶対に犯人であるという取調官の確信 =楽になりたいため、嘘の自白 ・・・しかし、自白しても聴取は継続 経緯、状況が説明出来ないという焦り (そもそも知らないものは話せない) +やったと自白した以上戻れないという諦め +状況に合う供述が欲し...
冤罪の作り方 長時間の隔離と聴取 + 絶対に犯人であるという取調官の確信 =楽になりたいため、嘘の自白 ・・・しかし、自白しても聴取は継続 経緯、状況が説明出来ないという焦り (そもそも知らないものは話せない) +やったと自白した以上戻れないという諦め +状況に合う供述が欲しい取調官による添削 =手探りで状況に合う説明を創作 強力な証拠となり冤罪確定 怖い。 し、なんか会社の仕組みにも同じようなものがある気がする。過去の報告と合わない、とか。
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証言のあやふやさだけでなく,無実の人が自白させられ,自白に合わせたストーリーを作り上げる事象を紹介。
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疑われて自信を失い犯人と思い込む 宇和島事件では、捜査官と号泣して自白 甲山事件 検審バック、僅かに自白、死亡児童が転落したとの新供述 仁保事件 6人殺し、自白テープはあったが、信用性否定 袴田事件 4人殺し、著者が、鑑定人となり、本書も新証拠として提出わ
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gacco「法心理・司法臨床:法学と心理学の学融」Week1第5回参考文献 https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga100+2018_03/about
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知り合いの元検察官は取調べ室で被疑者に懺悔をさせてやることができたことを誇りに思っているようだった。 しかしそもそも彼らに懺悔をさせるべきなのか?懺悔はさせる場所は取調べ室でいいのか?取調べ室で話したことは自分にとって不利に扱われるかもしれないことを承知の上で彼らは話していたのだろうか? そう思っていた頃に読んだ本。すべての取調べや捜査官たちが悪いわけではないと信じつつ、不適切な取調べがなくなることを祈る。
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「無実にもかかわらず、あえて自分に不利なうその自白をすることは考え難い。」 一般国民はもとより、捜査機関(警察・検察)や裁判所にすらこのような「誤解」は蔓延している。 本書は、実際の冤罪事件を題材として、人がうその自白に陥る心理的メカニズムを解き明かす。 取調べという特殊な場...
「無実にもかかわらず、あえて自分に不利なうその自白をすることは考え難い。」 一般国民はもとより、捜査機関(警察・検察)や裁判所にすらこのような「誤解」は蔓延している。 本書は、実際の冤罪事件を題材として、人がうその自白に陥る心理的メカニズムを解き明かす。 取調べという特殊な場の圧力によって、どんな人であっても、その自白をしてしまう危険がある。 本書の出版以降、日本においても、被疑者国選弁護、裁判員裁判、録音録画の導入等、刑事司法制度改革が進められてきた。 しかし、現時点(2017.3)においても、未だ取調べの全過程にわたる録音録画制度の導入までには至っていない。 捜査関係者、法曹関係者にとどまらず、広く読まれるべき一冊。
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2001年刊行。著者は花園大学社会福祉学部教授。 自白のみで有罪とされないというのは刑事証拠法の大原則であるが、その理念的・実際的背景を感得するのに格好の書。 取り調べ、事情聴取の事後検証が可能になる意味で取り調べの可視化がなぜ必要なのかも。
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この本は、被疑者がなぜ取り締まりの際に「嘘の自白」をして、犯人だと言ってしまうのかをまとめた本です。 ざっくりと本の内容を説明すると・・・ 取り締まり官は、被疑者を犯人だと決めつけています。 そのため、被疑者に罪を認めさせようと心理的に追い詰めたり、自白内容の誘導をしたりなど、...
この本は、被疑者がなぜ取り締まりの際に「嘘の自白」をして、犯人だと言ってしまうのかをまとめた本です。 ざっくりと本の内容を説明すると・・・ 取り締まり官は、被疑者を犯人だと決めつけています。 そのため、被疑者に罪を認めさせようと心理的に追い詰めたり、自白内容の誘導をしたりなど、被疑者に圧力をかけて取り調べを行います。 すると、被疑者はその環境・苦痛から逃れるために自白に追い込まれてしまう、というものです。 日本の冤罪を減らすためにも、取り調べ制度の見直しを検討するべきだなと思いました。
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