釈尊の生涯 の商品レビュー
神格化された釈尊像を打ち砕く小論。私はまとまった教義無き仏教という考え方が好ましく感じる。最後の結びの1段落は名文です。心を静かに打ちます。 ・仏教の出発点が種々に異なって伝えられているという点に、重大な問題と特性がある。 ・あまねく人々に対して教えを説くということは、当時のイ...
神格化された釈尊像を打ち砕く小論。私はまとまった教義無き仏教という考え方が好ましく感じる。最後の結びの1段落は名文です。心を静かに打ちます。 ・仏教の出発点が種々に異なって伝えられているという点に、重大な問題と特性がある。 ・あまねく人々に対して教えを説くということは、当時のインドとしてはまさに未曾有のことであった。 ・「二人して一つの道をゆくことなかれ。始め善く、中ごろ善く、終わりも善く、理と文とそなわれる法を説け。」 ・仏教教団が拡大した経済的要因。貨幣経済の進展。 ・ヴァッジ人の民主主義性、人権文化。 ・ゴータマの旅行は少人数だった。 ・釈尊の教祖性の否定。 ・釈迦が死去する際の世界の美しさへの感嘆。 ・「正理と法の領域のみをあゆんできた。これ以外には道の人なるものも存在しない。」
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