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エロティシズム の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2011/08/06

飽く迄も常識の概念から逸れる事無く繰り広げられている、エロティシズムの哲学。澁澤氏の方が好ましいと思われる。 サド侯爵の引用文から、死・殺人とエロスティックを繋げて居るところは評価したい。しかし眼球譚と書いた筈のバタイユの哲学としては、少々期待外れな気もする。 まだ途中ではあるが...

飽く迄も常識の概念から逸れる事無く繰り広げられている、エロティシズムの哲学。澁澤氏の方が好ましいと思われる。 サド侯爵の引用文から、死・殺人とエロスティックを繋げて居るところは評価したい。しかし眼球譚と書いた筈のバタイユの哲学としては、少々期待外れな気もする。 まだ途中ではあるが。

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2011/02/10

10代で読んでると恥ずかしい必読書 http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100929/1285762362

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2010/10/04

読みやすいです。眼球譚を読んだあとの方がいいかもしれません。私は河出文庫の生田耕作訳を読みましたがそちらも面白かったです。

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2010/07/05

読む前から一度読んですんなり理解できるとは思わなかったけど、やっぱり読んでみて明確に理解することはできなかった。『同性愛の経済人類学』という論文を読んで、そこにエロティシズムと労働の関係について書かれていたので、おかげで少しは入って行きやすかったかも。 先に論じたことを後でも繰...

読む前から一度読んですんなり理解できるとは思わなかったけど、やっぱり読んでみて明確に理解することはできなかった。『同性愛の経済人類学』という論文を読んで、そこにエロティシズムと労働の関係について書かれていたので、おかげで少しは入って行きやすかったかも。 先に論じたことを後でも繰り返し述べられているような形になっているので、そのあたりは理解しやすかった。 あくまでこれは男性視点のエロティシズムだな、というのは感じた。女性のことははなから無視されているような。そこになんとなく違和感があった。確かにエロティシズムという問題を論じるときに、男性主体になるのは仕方ないのかもしれないけど。これが書かれた時代もあるだろうし。 でも興味深いことがたくさん書かれてたのは確かだと思う。一貫して語られていたのは「禁止は侵犯されるためにある」ということ。つまり規則は破られるためにある。ただし、そのとき禁止は乗り越えられるだけであって、消滅するのではない。しかも禁止の侵犯は動物的なものではなく極めて人間的。 『汝殺すなかれ』『肉の交わりは、ただ結婚においてのみ果たされるべし』聖書においてこの二つの命令がなされているのは改めて考えるとおもしろい事実だと思った。 そのうち『バタイユ入門』でも読んで出直してくる。

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2010/04/04

ネアンデルタール人に道具、すなわち労働が、埋葬すなわち死が観念として発生し、クロマニヨン人により洞窟壁画などの宗教観念が認められるものが現された。 根源的に不連続であるインディビジュアルな人間の存在。聖なるもの、エロティシズム、死への経験、供犠などはそこに連続性、無限定性を介入さ...

ネアンデルタール人に道具、すなわち労働が、埋葬すなわち死が観念として発生し、クロマニヨン人により洞窟壁画などの宗教観念が認められるものが現された。 根源的に不連続であるインディビジュアルな人間の存在。聖なるもの、エロティシズム、死への経験、供犠などはそこに連続性、無限定性を介入させる。その暴力、不安、そしてそれを緩和させようとする笑い。 存在を外に投げ出す経験。 エロティシズムの本質は汚すことだという意味において、美は第一に重要なのだ。 /禁止に対する侵犯がエロティシズムである。 禁止と侵犯は相補的関係。/ 糞便、腐敗、生活動 「私たちの嘔吐感とは空無感なのだ。吐き気で気を失いそうになるとき、私たちは空無感を感じている。」 「生は本質において過剰さだ。生とは生の浪費のことだ。生は限りなく自分の力と資源を使い尽くす。生は、自分が創造したものを際限なく滅ぼす。」 眩暈、強度、風穴、 性なるものよ! 聖なるものよ! 生なるものよ!

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2009/10/07

伊坂幸太郎の『重力ピエロ』で春が必至に読んでいる作品。 これも授業のために読んだ。 ジョルジュ・バタイユですらエロオヤジで有名だがそんな彼でもサドのことを冷静に分析していてこっちのほうがサドを知るにはいいと思った。

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2011/07/19

「序論」でまず、この本の目指すところがはっきりとわかる。それから、とても素晴らしい翻訳(酒井健)だと思う。こちらから入って、澁澤訳の同書を読んだほうがいいかな。「エロティシズムとは、死におけるまで生を称えることだと言える」。

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2009/10/04

大学3年のゼミ夏合宿のテーマ本です。人がエロスを感じる原理や、そのルーツなどを考察しています。 性行為自体が生と死と密接な関係にあり、その生の肯定にあたる。そのため、死を連想するものや、そういった禁忌を超えたところに興奮がある。 そうやって考えていくと中々怖いものがありますが、こ...

大学3年のゼミ夏合宿のテーマ本です。人がエロスを感じる原理や、そのルーツなどを考察しています。 性行為自体が生と死と密接な関係にあり、その生の肯定にあたる。そのため、死を連想するものや、そういった禁忌を超えたところに興奮がある。 そうやって考えていくと中々怖いものがありますが、これが多くの文化人や学生に影響を与えたのもよくわかります。 読むのは多分前半だけでも十分だと思います。

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2009/10/04

私が眼球譚でもやもやと感じた事が、 言葉にされているので、読んでる最中は おもしろかったんだけど、 時間を置いてこの本を思い返すと 眼球譚のような鮮やかさはない。 「錯乱」を説明するには、 論文より詩や小説のほうが適するんだろう。 ただ非常に興味深かったです。 芸術活動は...

私が眼球譚でもやもやと感じた事が、 言葉にされているので、読んでる最中は おもしろかったんだけど、 時間を置いてこの本を思い返すと 眼球譚のような鮮やかさはない。 「錯乱」を説明するには、 論文より詩や小説のほうが適するんだろう。 ただ非常に興味深かったです。 芸術活動は労働であるべきではない。

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