考古学の最前線 の商品レビュー
最近の考古学は、DNAなどの科学的調査の進歩により著しく進んでいると聞いており、本書は2003年発行の本であるが、興味をもち手にとってみた。 本書は当時の最先端の研究者6人による一般向けの講演会の内容をもとに編集したようであるが、読んでもすでに知られている内容ばかりで、新しい...
最近の考古学は、DNAなどの科学的調査の進歩により著しく進んでいると聞いており、本書は2003年発行の本であるが、興味をもち手にとってみた。 本書は当時の最先端の研究者6人による一般向けの講演会の内容をもとに編集したようであるが、読んでもすでに知られている内容ばかりで、新しい知見というものは見当たらないように思え、ちょっとがっかり。 読み終わっての感想は、「考古学研究現場のそれなりの詳細はわかった」という点だけのように思え、物足りない。 一般向けの講演会とは、このようなものなのだろう。ただハードカバーの本として「考古学の最前線」と名打つならば、もう少し踏み込んだ大胆な知見も読みたいと感じた。 本書は残念な本であると思う。
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