言葉は静かに踊る の商品レビュー

柳美里(著者)

本を心から愛する作家…

[文庫ＯＦＦ]

本を心から愛する作家・柳美里にしか書けないスペシャルブックガイド。

2024/04/08

読み終わった。

正直にいうと難しかった。初めはダークな感じで読みづらいなあと思ったけど、だんだん慣れてきたのか、ダークさが薄れたのか、テンポが良くなった、とぉ思いきや、最後の方は難解で泣きたくなってきた。ごめんなさい。

本の深い深いところまで何回も読み込んでいる柳先生の言葉、ちゃんと自分のものにできたか分からん（つかできてないだろう）けど、とにかく読み切ったのだ！
それにしても、読んだことのない、興味をそそる本の多いこと。自分では理解できるか分からないけど、とにかく読める本は読んでみたいなぁ。
とりあえず「人間失格」読みます。
ポジティブに。

2019/06/18

本棚に　その人柄が　表れてしまうように
むろん
その選書にも　そのことは反映される

あぁ　柳美里さんも　活字を食べて
生きているのだ

と　強く思いました

この「本」を
そのように読み解いていらっしゃるのだ
と思うところが随所に…

中でも
太宰治「もの思う葦」の書評に挙がつている
「私にとっての聖書」は
秀逸です

2011/03/07

柳さんの小説は何作か読んでばいばいしてしまっているのだけれど、それというのも共感とか驚異とかそんな感情が沸くでもなく、ただひたすら延々繰り返される私に辟易するからであるが、こういう本という対象を間に挟んだ関係の著作になると思いのほか、いやいや、すっごく面白いのだということが分かった。
柳さんは本に恋しているらしい。そういう感覚も失礼な話、おったまげびっくり。読みたい本がどさどさ増えた。きっと他の作家だったら得られなかったろう本ばっかりだ。