魂(第2幕) の商品レビュー
2冊目「魂」では息子…
2冊目「魂」では息子丈陽も産まれ、息子と東と柳美里との3人での日常が描かれる。沐浴をしたり、ささやかな幸せが積み重ねられるが、東の癌は着々と進行していた・・・
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生と死の間にあるであ…
生と死の間にあるであろう、人間の本質「魂」が明確に描かれた作品。ここまでして文章を残す必要があるのだろうか、などと思ってしまうほど痛く、悲しく、それでいて美しい。
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とても重い。長い実話…
とても重い。長い実話を元にしてると思うとグーっときます。話だけど途中でやめようとか思わせないくらいどっぷりです。
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現実を見つめ乗り越え…
現実を見つめ乗り越えてくることができた人だからこその力強さがある本です。
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第一幕の続きであるが…
第一幕の続きであるが、愈々子供も生まれ、治療が本格化する。命を超えた人間の「魂」の強さを訴えた一冊。
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美里さんの子供が生ま…
美里さんの子供が生まれてから、東さんが亡くなるまでの数ヶ月の出来事。大切な日々が凝縮された一冊。
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生まれたばかりの息子…
生まれたばかりの息子の世話と、大切な人の癌との闘いを描く。末期癌の闘病の様子は非常に詳細。柳美里という人は、ほんとに変わった人だなぁと思う。人間誰でも他人から見たら多少は変なのだろうが。
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生まれてまもない子ど…
生まれてまもない子どもを抱えながらパートナーの闘病生活を支える…と言うより、一緒に闘い抜いた日々が綴られていて、その迫力に圧倒されました。ただ、あまりにもがんばりすぎる姿に正直共感できない部分もありました。もっと力を抜いて、周りに頼って…と何度も思いました。
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男の子が生まれ、短い…
男の子が生まれ、短い時間だけどもささやかな3人の生活が始まる。しかし癌は着々と東氏の身体を虫食んでいき、悲しく過酷な現実。。とにかく生まれてきた子の父親にはすごく腹が立ちました!
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福田和也氏の解説と重複する処があるが、前作『命』が外部への烈しい“祈り”に対し、『魂』はタイトルの通り、柳さんと東さん、丈陽の内面で静かに進行する“癌”のようなものだという印象を強く受けた。かといって起伏が無いわけではない。寧ろ闘病が深刻化するにつれ強く烈しくなってゆく“生”への...
福田和也氏の解説と重複する処があるが、前作『命』が外部への烈しい“祈り”に対し、『魂』はタイトルの通り、柳さんと東さん、丈陽の内面で静かに進行する“癌”のようなものだという印象を強く受けた。かといって起伏が無いわけではない。寧ろ闘病が深刻化するにつれ強く烈しくなってゆく“生”への執着が折りに触れて鋭く突出し、書き手のみならず読み手まで疵つけていく。 丈陽の初宮参りのシーンが私の頭に色濃く残っている。写真を眺めている様に、丸親子亀の掛け着を着た丈陽と、丈陽を抱いた柳さんのおかあさん、そして和服に身を包んだ柳さんの姿が瞼に浮かんだ。それほど緻密に画かれた宮参りの情景と、対して、日本文化である和服を「他国の民族衣装」であるとしか認識するしかない書き手の苦しみは、日本でうまれ育ち、何の疑いもなく生きている日本人の私には一生をかけても理解し得ない。 他人の経験したくるしみを、理解する、理解できる、とたやすく言える人間を、私は心底から疑ってしまう。考えることはできたとして、理解することなどできる筈がないのだ。それは日本人同士であっても同じだ。 残りの二作で柳さんがどう考え、行動していくのか、ページを開くことに勇気は要るが気になってしまう。
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