電磁気学入門 の商品レビュー
筑波大学名誉教授、石川本雄 著。 筑波大学の授業科目「電磁気学Ⅰ」の教科書。 史上最高にシンプル。 電磁気学の骨だけをとにかくシンプルにまとめている。ここまで肉をそぎ落とし切った書があるだろうか。応用事例への言及はほとんど無く、コラムの類も無い。必修教養として基礎のみ学んで今後...
筑波大学名誉教授、石川本雄 著。 筑波大学の授業科目「電磁気学Ⅰ」の教科書。 史上最高にシンプル。 電磁気学の骨だけをとにかくシンプルにまとめている。ここまで肉をそぎ落とし切った書があるだろうか。応用事例への言及はほとんど無く、コラムの類も無い。必修教養として基礎のみ学んで今後応用することが無い人には最適と言えるだろう。 図やイラストまでシンプルでわかりにくいところもあり、導入部の解説も最低限しかないので、高校物理の参考書を合わせて使用すると良い。(以前レビューした「物理のエッセンス 電磁気・熱・原子」は図がわかりやすくて良い。) 誤植がやや多いのが難点か。また物理量を表す変数の下付き添え字が、偏微分の意味と座標軸方向成分の意味で使っている部分とがあって非常に紛らわしい。価格も内容の割には(高校物理の参考書を別途用意することを考えると)やや高いか。 目次 1.電流とオームの法則 2.静電界と静電容量 3.静磁界と電流磁界 4.電磁誘導とインダクタンス 5.電磁波とマクスウェル方程式
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