百歳回想法 の商品レビュー

黒川由紀子(著者),小野庄一,大塚宣夫

2018/10/18

「無駄な友達、役に立たない友達、迷惑ばかり掛けられてきた友達がどれくらいいるかが、歳をとってみると、人生の大切な財産と感じる。」

−人生の意味、そして意味からの解放−

人生の統合とは、「自分の人生に意味を見出し、かけがえのないいとおしいもの」として人生を受容することである。

が、人は自分の人生を統合し、意味を見出すもよし、混沌としたまま、意味なぞ見出さなくてもよしということ。高齢になり、自身に「混沌」や「混乱」を許して愛せる人は創造的で魅力的だ。

もっとも本人の意思に反して混乱し、何かまとめをつけたいと願う人は、心が苦しむので、こういう人には手を差し伸べられたい。

一方自分の自由意志でもっと混乱したい人のためには、心理療法の選択肢として「混乱療法」があってもいいのではないかとイメージする。