武揚伝(三) の商品レビュー
戊辰戦争だけでなく榎…
戊辰戦争だけでなく榎本武揚の青春期全てを描いているのが貴重です。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
釜さんは相変わらずイケメン 以下、印象的だったところ。 ■p.33 今までの評定が、この瞬間ついに決壊した。 揺らぎつつあった将軍家の牙城、それがついに崩壊は明確なものとなった。 「これあかんやつや…」 釜さん、今こそ幕府の束縛から解き放たれ、自由に立ち回るとき。 ■p.168 勝海舟が徹底的に'食えないヤツ'なキャラ設定の本作。 が、ここに来て釜さん軍団に一杯食わされる。ここは榎本陣営に軍配。 ちょっと溜飲が下がり、勝が好きになれるシーン。 ■p.269 引き続き、勝のポジティブキャンペーン。今一度、勝に賭ける釜さん。 ■p.361 しかし、結果は…。光が差すかに思われただけに、この結果が虚しい。 釜さん、抜錨の時。 まぁそんな感じ。いよいよ次が最終巻。
Posted by
読んだきっかけ:正月用に購入。幕府側からの幕末というのが面白そう。 かかった時間:1/12-1/17(6日くらい) 内容:榎本武揚の伝記。幕府側からの視点の幕末。3巻は、鳥羽・伏見の戦いから、延々と慶喜の恭順の描写が続く(鳥羽・伏見の戦いは慶喜の本意ではない)。 最終的...
読んだきっかけ:正月用に購入。幕府側からの幕末というのが面白そう。 かかった時間:1/12-1/17(6日くらい) 内容:榎本武揚の伝記。幕府側からの視点の幕末。3巻は、鳥羽・伏見の戦いから、延々と慶喜の恭順の描写が続く(鳥羽・伏見の戦いは慶喜の本意ではない)。 最終的に官軍は慶喜に70万石の移封を言い渡し(幕府時代は400万石)、慶喜は駿府70万石へおとなしく落ち着く。 しかし、武揚はいよいよ恭順を捨て、武闘派幕臣を連れて江戸を出航する。 これまで、漠然と感じていたが、どうもこの「武揚伝」では、私は武揚の魅力を十分堪能できないのである。 なぜなら、武揚は文中、「ここはこうするべきだ」「ああするべきだ」と常に考えながらも、自ら行動することが少ないのである。(たまに行動したり意見しても、たいてい聞き入られない) そのくせ、事態が悪いほうへ回転すると、「勝が悪い」「慶喜は器ではない」と他人のせいにするのである。 そしてそのことを当たり前のように、武揚の一人語りとして叙述するため、なんだか通行人が無責任に世論を斬っているような印象を受けてしまうのである。 とはいえ、全体としては楽しい。もう少し武揚に大人の魅力がほしいだけです。
Posted by
- 1