奪還 の商品レビュー
マンガ版を読んだ後に、マーケットプレイスで1円なのを見つけて読んでみた。 実際、マンガ版は本当に良く出来ていて、構成では本書よりも優れているなと思った。もしかすると、マンガ版を読むだけでいいかもしれない。本書は再構成されているマンガ版とは違い、蓮池透氏の肉声そのままなので、補足...
マンガ版を読んだ後に、マーケットプレイスで1円なのを見つけて読んでみた。 実際、マンガ版は本当に良く出来ていて、構成では本書よりも優れているなと思った。もしかすると、マンガ版を読むだけでいいかもしれない。本書は再構成されているマンガ版とは違い、蓮池透氏の肉声そのままなので、補足にはいいかも。
Posted by
『奪還』引き裂かれた二十四年(新潮社)を読む。曽我さんの家族も無事帰国でき、落ち着いたかに思われる拉致問題だけれど、まだ本当は一部の解決ができただけなんだよね。先は長い。 この本は弟の蓮池薫さんたちが帰国したところから始まり、2人の生い立ち、拉致された以降の家族、被害者救出の...
『奪還』引き裂かれた二十四年(新潮社)を読む。曽我さんの家族も無事帰国でき、落ち着いたかに思われる拉致問題だけれど、まだ本当は一部の解決ができただけなんだよね。先は長い。 この本は弟の蓮池薫さんたちが帰国したところから始まり、2人の生い立ち、拉致された以降の家族、被害者救出のための政府への必死の嘆願、帰国後の拉致被害者と家族達の様子が透さんの目を通して書かれている。 蓮池透さんは、5人帰国当時、又はその子供達の帰国の際に 本当によくTVで見かけたけれど、その落ち着いた冷静な態度、物言いに感心させられたな。そしてその言動はいつも理にかなっていた。 この本を読んで思ったのは、あの一見冷静 冷めて見える彼の態度は、事務局長という立場もあるんだろうけれど、そこまでにくるまでの、いくつもの政治家の裏切り、期待を寄せては裏切られた過去の数々を物語っているんじゃないかな?ということ。 彼が本の中で示した名指しの心ない政治家の名前やマスコミ。今から思えば名前を挙げられた政治家はみんな 今日のこの時点では、表舞台から消えていることでもわかるように、彼の目は間違ってはいないんだな。 それは 誰が見ても正しいことを主張しても 受け入れてもらえず否定され続けた彼ら被害者家族への誠意のなさが政治家たちの上に回り回ってきただけのようにも思える。 当たり前のことを当たり前に受け止めてもらうことが、北朝鮮だけじゃなく この国でもいかに大変なことなのか、そのためにどんなに傷つきながら 戦わなきゃならなかったのか。。北朝鮮だけでなく自分の国とも戦わなければならない不条理さ。そんな思いがすごく伝わってきた。
Posted by
- 1
- 2