おこぜ流経営学 の商品レビュー
EMS事業の先駆者であり、エレクトロニクス分野では 異端な”独立系”商社である「加賀電子」の現会長 塚本 勲氏の経営学に関する著書。 加賀電子は、東証二部上場の際に、上場時の社員平均年齢が 24歳という驚異的な”若い”会社としてIPOを行った 記録を持つ。 この本...
EMS事業の先駆者であり、エレクトロニクス分野では 異端な”独立系”商社である「加賀電子」の現会長 塚本 勲氏の経営学に関する著書。 加賀電子は、東証二部上場の際に、上場時の社員平均年齢が 24歳という驚異的な”若い”会社としてIPOを行った 記録を持つ。 この本を読んだ目的として、 ----- 1.社員の年齢も設立年数も若い会社を、どのように 世界企業に育てたのか 2.元伊藤園会長や東映の相談役が属したオーケー会で 会長が学んだ事を知りたかった ----- の二点 本著で大きな感銘を受けたのが ----- ①表題に使われた「おこぜ」といわれる会長の営業哲学。 おこぜは、見た目はグロテスクだが、中身はうまく 通には誰にでも愛されている。 営業も同じで、見た目よりも中身が大事。 ”一勢攻守縁”中身という一点に絞り、勢いのまま 攻守にバランスを持ちながら、人の縁を一番大事にし 営業していく。 ②加点主義型自主責任経営 松下幸之助氏、稲盛和夫氏らが実践した 自主責任経営に、評価基準を、失敗を評価するのではなく 成功を評価する加点主義を採用。 単位を一社員まで落とし込み「野武士」と 呼び、アメーバ経営の進化系を実践している。 ③オーケー会でのやり取り 目的どおり、元伊藤園会長とのやり取りが記載されていた。 「人生は運が七割、人とのつながりが三割。能力にさほど差はない」と元伊藤園会長の言葉通り、塚本会長は、事業ドメインの 拡大時にも、謙虚に、結果は運と判断し、つながりを重要視した 営業活動により、会社を拡大させた。 -------------- 独立系というハンデでもあり、強みでもある 独自性を活かし、徹底したニッチ分野へのアプローチを 展開。常に、良い結果のときは、運が良かったと 謙虚さを維持し、失敗したときは改善を 重ねた、塚本会長の姿勢に感銘を受けました。
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温故知新 9年前の自社の経営ポリシー本をあらためて再読した。 大人しい若手社員が多いと、嘆く声の聞かれる昨今。 文中に登場する実在人物は、アグレッシブな人情家。 自分は今でもそんな野武士集団の残党だと思っている。
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