業務システムのための上流工程入門 の商品レビュー
要件定義~基本設計までを、業務・機能・データという軸で整理した本。著者は実体験から抽象化してパターンを導き出している印象。オレオレ記法や独自のモデリングパターンに深く入り込みすぎず、考え方を学ぶのがよさそう。巻末に「モデリングセッション」として、ユーザーとエンジニアが掛け合いしな...
要件定義~基本設計までを、業務・機能・データという軸で整理した本。著者は実体験から抽象化してパターンを導き出している印象。オレオレ記法や独自のモデリングパターンに深く入り込みすぎず、考え方を学ぶのがよさそう。巻末に「モデリングセッション」として、ユーザーとエンジニアが掛け合いしながら成果物を生み出していく過程が描かれているのが面白い。
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要件定義~基本設計の内容とのことだが、実質的にはほぼ要件定義の内容のように思える。本書でいう詳細設計の半分くらいは他書でいう基本設計なのかもしれない。要件定義については"要件が列挙される~"程度で特別な記載はないが、システム化要件の洗い出し自体はシステム企画の...
要件定義~基本設計の内容とのことだが、実質的にはほぼ要件定義の内容のように思える。本書でいう詳細設計の半分くらいは他書でいう基本設計なのかもしれない。要件定義については"要件が列挙される~"程度で特別な記載はないが、システム化要件の洗い出し自体はシステム企画の位置づけだろうか。 ■本書の工程定義 1.要件定義 2.基本設計 2.1 概略設計 ―業務フロー 2.2 データモデリング ―データモデル ―業務モデル ―機能モデル 業務フロー+データモデリング3点セットについては、現場で活用できそうなので、ぜひとも取り入れたい。
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上流工程の具体的な進め方について理解を深めることができ、非常に有用な本だった。 新人向け。 モデリングの解説が厚い。
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今後の自分がどうなりたいか、を考えてたどり着いたのが超上流。 よく、顧客がやりたいことをいってくれてなかったから、そんな仕様はありません。という話があると思うが、設計者として、ユーザーがなにをしたいかを意識することで、実はこんなこともしたいんじゃないですか?と提案することが大事で...
今後の自分がどうなりたいか、を考えてたどり着いたのが超上流。 よく、顧客がやりたいことをいってくれてなかったから、そんな仕様はありません。という話があると思うが、設計者として、ユーザーがなにをしたいかを意識することで、実はこんなこともしたいんじゃないですか?と提案することが大事である。顧客は既存業務ありきで、話をするため、当然、これがあったらこれ。というものがあるが、それを表現できないことが多い。 そこに疑問を持ち、確認するもので、より良いものができ、お互いの共通認識となる。 そのため、設計者は業務の王道を根底にしながら、要件に応じたシステムを設計する。 お互いの認識齟齬がないように、絵で記すなど、手法も解説しているため、参考になった。
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上流工程とはまったく関係なく、やってもテキトーな自分でしたが、この本はわかりやすく頭に入ってきました。 今まではなんとなくこんな感じかな?と手探りで泥臭く作ってきたものがすっきりまとまりそうです。 サンプルも秀逸で具体的な事例や経験と合わせて比較して読むことができました。
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「基本設計こそ上流の真髄」というスタンスの本。 正しくもあるけど、「なんのためのシステム」という超上流を意識してしまうと、局所的な話に感じてしまう。 本自体が古いというのもあるだろうが、独特の持論と相交じり、いささか古めかしい方法論であるように感じた。表面的な美しさがよい設計...
「基本設計こそ上流の真髄」というスタンスの本。 正しくもあるけど、「なんのためのシステム」という超上流を意識してしまうと、局所的な話に感じてしまう。 本自体が古いというのもあるだろうが、独特の持論と相交じり、いささか古めかしい方法論であるように感じた。表面的な美しさがよい設計に通じるかというとそうではないと思うが、ややアナログな上流手法なのかなという印象。 ただ、『業務別データベース設計のためのデータモデリング入門』を読んだときも感じたが、データモデリングについては、とてもわかり易いし参考になると思った。 また、何よりも冒頭の寓話が身に沁みる。「根っからの職人気質で新しいことができていたので、目的が達成できなくてもがっかりしない」というのは技術者にとって陥り易い罠。好きなことに情熱を捧げるのは何よりも重要であると思うが、目的を見失ってしまうと一歩引いた目線からではおそまつに映るものだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
某大手SIerからきた先輩からもらいました。 業務フローを仕様に落とすところをデータ・業務・機能の3点からモデル化するところを肝として書かれています。 実務にいかせるようもうちょっとまとめます。
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上流工程の経験はそれなりにあるものの、 本当に良い要件定義、あるいは外部設計ができているのか? という疑問を持ちつつ業務に携わることが多いです。 システムの品質を確保するための 3大ポイントを自分は定義しています。 1.スコープの正確さ 2.見積もりの正しさ(原価+期間) 3...
上流工程の経験はそれなりにあるものの、 本当に良い要件定義、あるいは外部設計ができているのか? という疑問を持ちつつ業務に携わることが多いです。 システムの品質を確保するための 3大ポイントを自分は定義しています。 1.スコープの正確さ 2.見積もりの正しさ(原価+期間) 3.上流工程の精度 3の上流工程の品質を高めることを目的に、 改めて初心に戻って、本書を手に取りましたが、 大変分かりやすい表現で、かつ、図表等も多く活用しています。 また、事例も大変読みやすくリアリティの高いものでした。 真新しさはないものの、 上流工程の楽しさを本書を持って再認識できたので、星は4つです。 第1章 上流工程の困難 第2章 上流工程の進め方 第3章 基本設計入門 第4章 モデリングパターンと用例 付 録 ビデオレンタル管理システムのモデリングセッション
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基幹系の上流工程とを題材にしているが、組込みの上流工程に関しても、もちろん参考になる内容だった。 というか、開発部門のタスクは、曖昧な「要求」を具体的な「システムとして設計」すること。これは何を題材にしていても、考えるポイントは同じと感じる。 ・・・ただ、そもそもの「要求」...
基幹系の上流工程とを題材にしているが、組込みの上流工程に関しても、もちろん参考になる内容だった。 というか、開発部門のタスクは、曖昧な「要求」を具体的な「システムとして設計」すること。これは何を題材にしていても、考えるポイントは同じと感じる。 ・・・ただ、そもそもの「要求」を考え出すことが最も難しいんだけど。
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渡辺幸三流DFD&データモデリングを中心に基本設計の手法、モデリングパターンを解説。独特だが経験に裏付けられており、実際に使ってみると使いやすく、引っかかり易いポイントも押さえられていて、さすがと思う。(ふと思ったが、独特のやり方に偏った評価をしているかもしれない。) ただ入門...
渡辺幸三流DFD&データモデリングを中心に基本設計の手法、モデリングパターンを解説。独特だが経験に裏付けられており、実際に使ってみると使いやすく、引っかかり易いポイントも押さえられていて、さすがと思う。(ふと思ったが、独特のやり方に偏った評価をしているかもしれない。) ただ入門書のため、「なぜ必要か」「何が難しいか」といった内容に多くのページを割かれており、内容が薄くなってしまっているのが残念。特に機能モデルとパターンは説明不足なのか中途半端な気がする。ぜひ、中級編を出してほしいと思う。 メモ ・DFDでプロセスにイベント発生条件を追加するのは良いアイデア。実際、使わせてもらってます。 ・要件定義や、DFD全体を俯瞰するモデルもあると良いなぁ。 ・データモデルは、使い方は違うが複雑なSQLを解析する時に自分で書いていたモデルと似ていて驚いた、間違ってなかった。 ・業務手順・マニュアルと統合したメニューという考え方も納得。その方が自然と業務になじむと思うし。ただ、これを実現するのはそんなに簡単な話ではないと思う。(レベルが低いのかもしれないが) また、うまく切り出せなかった時のために、インデックスとして、サブシステム別というのも合っていいと思う。
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