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水源の秘密 の商品レビュー

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2012/08/25

この小説の原題は『Our Exploits at West Poley』なので、この訳者のつけた邦題とはまるで違うのだが、話のあらすじの総括がこの邦題である。 少年時代の回顧から物語は始まる。 少年たちは、探検に出かけ、偶然に西と東の村の水源についての秘密を知ってしまう。 秘密...

この小説の原題は『Our Exploits at West Poley』なので、この訳者のつけた邦題とはまるで違うのだが、話のあらすじの総括がこの邦題である。 少年時代の回顧から物語は始まる。 少年たちは、探検に出かけ、偶然に西と東の村の水源についての秘密を知ってしまう。 秘密といっても少年たちが細工できるほどの些細なことなのだが、 水が涸れたり、水が溢れたりという現象は、村にとって大きな影響を与える。 そのことを自分たちの力でコントロールできると知った少年たちは、イノセントな軽薄な行いをしたりするが、やがて大人も巻き込んで、東と西の村は大騒ぎに(笑) 『日陰者ジュード』を酷評され、詩人に転じる前のハーディの作品と思われる。(たぶん) イギリスの牧歌的な風景を背景に、オトナになったかつての少年が語る小さな(でもオオゴトになってしまった)冒険小説。 150ページほどの本なのですぐに読めます。

Posted byブクログ