ブレークスルー・マネジメント の商品レビュー
筆者である司馬正次は2002年にデミング賞本賞を受賞され、2004年に本書で日経品質管理文献賞(デミング賞とともに表彰される)を受賞されています。 筆者は、問題解決には、Control(維持管理)とReactive(現状対応)とProactive(未知探索)の3つのパターンが...
筆者である司馬正次は2002年にデミング賞本賞を受賞され、2004年に本書で日経品質管理文献賞(デミング賞とともに表彰される)を受賞されています。 筆者は、問題解決には、Control(維持管理)とReactive(現状対応)とProactive(未知探索)の3つのパターンがあるといいます。 Control(維持管理)は、生産工場の現場で直行率(市場に出せる良品の率)の管理や、自分たちの活動で言えば残業時間を月20時間以内に収めよといった活動に当たります。右下のグラフで書いたようにパフォーマンスやバリューを一定に保つ活動です。 Reactive(現状対応)は、いわゆる改善活動でPDCAを回すものです。 筆者は、KJ法のW型解決モデルに、問題解決のVを加えた、WMモデルを提唱しています(KJ法+PDCAを一枚の図に収めたもの)。 そして、Proactive(未知探索)が、パラダイムシフトを起こして、次の波に乗っていく活動に当たります。同じことを続けていても時代は変わっていくのでパフォーマンスは落ちていく、したがって、次の波に乗っていかなくては組織は解体してしまうと言うのです。 本書では、パラダイムシフトを起こして組織活動をブレークスルーするためには具体的にどのようなマネジメントをしたらよいのかについて事例を挙げながら分かりやすく解説しています。
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