私的ブランド論 の商品レビュー
ルイヴィトンジャパンの社史的な要素が強く、もっと著者の生い立ちやルイヴィトンジャパンを立ち上げるまでの困難な部分等フォーカスしているかと思ったが、思ったのと違いましたら
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誰もが知ってるブランドであるルイヴィトンがどのようにブランド構築されていったのかを知りたくて読んだ一冊。 日本に進出する際に当時では画期的な流通システムで自社でブランド管理することによって現在まで伝統や価値を損なうことなく認知されていることがわかりました。ただ伝統に縛られることな...
誰もが知ってるブランドであるルイヴィトンがどのようにブランド構築されていったのかを知りたくて読んだ一冊。 日本に進出する際に当時では画期的な流通システムで自社でブランド管理することによって現在まで伝統や価値を損なうことなく認知されていることがわかりました。ただ伝統に縛られることなく、斬新な発想で直営店をつくったり、 ブランドバッグのイメージが強いんですが、旅行用のトランクから始まったことは驚きでした。 また、オリジナルの商品の作成やトランクにイニシャルを付けたり、鍵をナンバリングしてるなど知らないこともたくさん知ることができました。 ただここまでの伝統ある歴史をブランディングするための努力というのも本書のなかでは知ることができました。従来あった形で日本に普及させてればある程度の成功はあってもここまでブランドの価値を位置付けられることはなかったと思います。 あと、モノグラムに代表される普遍的な価値をいかに時代に順応させるか。そこに対するクリエイティブな姿勢を本書から感じました。 ブランドの価値を創るために物流や広告の手法を戦略的に行ってきて現在の価値があることを本書を読んで強く感じました。
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LVが日本で成功した理由をビジネスモデルの分解を通して淡々と書かれている。むしろ、問題意識の捉え方が勉強になった。
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ビジネス書として参考になるでもなく エッセイとして味わい深いわけでもなく、 ささっと読み進められる軽い暇つぶし書籍という感じ。 マーク・ジェイコブスの「モノグラム・ヴェルニ」ラインの雑誌広告が良かった。(P106 ) >キリスト教の「七つの大罪」をテーマに、女たちの欲望を美しく...
ビジネス書として参考になるでもなく エッセイとして味わい深いわけでもなく、 ささっと読み進められる軽い暇つぶし書籍という感じ。 マーク・ジェイコブスの「モノグラム・ヴェルニ」ラインの雑誌広告が良かった。(P106 ) >キリスト教の「七つの大罪」をテーマに、女たちの欲望を美しくもエキセントリックに描き出している。
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概論 LVJ代表の秦郷次郎がルイヴィトンについて語る。 感想 タイトルが「私的ブランド論」になっているが、まさにタイトル通りで、客観的な分析とは程遠いという印象を受けた。 LVが日本で成功した理由に「日本人女性がLVというフランスの伝統あるブランドを、歴史を含め理解して下さった...
概論 LVJ代表の秦郷次郎がルイヴィトンについて語る。 感想 タイトルが「私的ブランド論」になっているが、まさにタイトル通りで、客観的な分析とは程遠いという印象を受けた。 LVが日本で成功した理由に「日本人女性がLVというフランスの伝統あるブランドを、歴史を含め理解して下さったこと」を挙げているように、疑問を感じる点が多い。 メモ ・LVの成功の秘訣をよく聞かれるが、「秘訣はない。ただやるべきことをコツコツとやってきただけ」と答えている。簡単な秘訣はあり得ないし、まともに答えると時間がいくらあっても足りない ・日本のように人件費の高い国では、途上国との競争に勝てない。そこに効率以上の付加価値をプラスする必要がある。この付加価値とは、数字に表せない、感性に訴えるもので、高級ブランドの世界はまさに感性で勝負する世界である。 2010年12月15日 読了72(65)
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『私的ブランド論 ルイヴィトンと出会って』秦郷次郎 ・1970年代 ・日本での現状・・・パリの3~4倍の値段で販売されていた ・外資参入の障壁・・・すでに日本市場に参入していたグッチやエルメス、ロエベなどのヨーロッパブランドが日本でどのように流通しているか、その実態を調査する...
『私的ブランド論 ルイヴィトンと出会って』秦郷次郎 ・1970年代 ・日本での現状・・・パリの3~4倍の値段で販売されていた ・外資参入の障壁・・・すでに日本市場に参入していたグッチやエルメス、ロエベなどのヨーロッパブランドが日本でどのように流通しているか、その実態を調査するp.25 ・どのような流通経路をとるべきか・・・合弁事業はうまくいかないp.27 1.ディストリビューション契約・・日本での販売先となる百貨店(小売店)と、パリのルイヴィトン社とが直接商品を取引する 2.マネジメントサービス契約・・ルイヴィトンの日本支店と百貨店をはじめとする取引先→ブランドイメージの維持、商標の保護、商品の品質に関する問題の処理、広告・宣伝は日本支店が行う。百貨店からは、フランチャイズ保証金とマネジメントサービスフィーとしての売り上げの一部、さらに若干の広告協賛金をいただく。 ・ものづくりから販売までをコントロールする→ビジネスモデルだけではないp.34 ・ライセンスビジネスは短期的な利益 2章 伝統とストーリーを売る ブランドを感じさせる店作り ・ブランドの真の価値を理解してもらうには、その歴史や伝統、固有の技術、美意識を消費者に伝えることが大切で、店はそれを表現する最適な場になりうるp.48 ・スローガン「ルイヴィトンはいつも新鮮な驚き」p.65 3章誠実さを支える力があってこそ プライシングポリシー ・原価に一定のあら利率をかけて価格を決めるp.70 ・セールをしない・・・強い商品力が不可欠p.81 4章クレディビリティーの構築 PR・広告の一貫性 ・「自らを語らず」という企業文化・・・広告宣伝活動少なめ ・1980年代バブル経済が始まる前あたりから、ブランドブームp.85 ・「ブランド展開の初期には、商品を露出するよりも、徹底してブランドに対する理解を深めてもらう」という方針 ・日本人・・・階級がない、「いいものを大事に長く使う」という美徳 ・ヴィトンが日本で成長し、世界一の市場になったその基礎は、当初の10年間に展開した日本独自のPR・広告(ヴィトンのルーツを知ってもらうためのものや、ブランドにまつわる興味深い物語を紹介したもの)などで築き上げられたのではないかp.100 ・モノグラム・・・登録商標できるように考案された画期的なものp.102 5章サービスの神話化 多様な顧客サービス ・リペアサービスセンターの設立p.116 ・カタログ販売 ・インターネット販売p.127 ・コンシェルジュの登場 6章買わない理由をなくす 製品開発は自分たちとの戦い ・エピ(皮)の発売・・・ヴィトンの急成長は、モノグラムという重い伝統と、偉大すぎるとも言える成功体験を乗り越えたときに始まる ・男性向け商品 7章進化し続けるブランド 創業分野以外への新規参入 8章ラグジュアリーブランドの本質 こだわりを生み出すメンタリティー ・日本のように人件費の高い国では、発展途上国との競争に勝てない。そこに、効率以上の付加価値をプラスする必要が出てくるp.179 ・リアルブランドとして成功するためには、もともとほかのブランドと同じようなことをしていてはいけない。柔軟な頭脳で、商品開発から流通のプロセスまで、すべてにおいてクリエイティブな発想で、新しいビジネスモデルを常に追及していく必要がある。p.182 エピローグ ・これからのブランドに求められるもの 1.商品開発に関する創造力と企画力 2.販売網を拡大・進化させ、なおかつそれらを統率・管理する能力 3.顧客を満足させる総合的なサービスを提供する能力 4.PR・マーケティングの一貫性を維持しながら進化する能力 5.効率的製造と路地巣ティクスを支える技術革新とIT開発力 6.人材採用・養成能力 7.資金調達能力 8.会社全体に対する社会の評価と信用力
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以前、ルイ・ヴィトンについて集中的に調べていた時期があり、「何故売れるのか?」「ブランドって何?」と思っていますが、この本を読んで、「ブランド」というものがこういうものだったんだということがわかりました。 タイトルには、「私的」とついているので、秦氏による一考察、という意味なん...
以前、ルイ・ヴィトンについて集中的に調べていた時期があり、「何故売れるのか?」「ブランドって何?」と思っていますが、この本を読んで、「ブランド」というものがこういうものだったんだということがわかりました。 タイトルには、「私的」とついているので、秦氏による一考察、という意味なんでしょうが、私としては非常に納得できる定義でした。 「ブランド」って結局はシステムなんですよね。
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ルイヴィトンのブランド・エクスペリエンス(経験価値)がわかってしまう。 ヴィトンの見方が変わると思う。
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誰もが知ってるルイヴィトンの社長の書いた本です。ブランドビジネスは全てのビジネスにつながると思います。ネクタイのエピソードなどは面白いです。
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