風がページを… の商品レビュー
今日は移動時間が長かった。で、乗り換えも多かったから、こういう「開いては20分、閉じて、また開いて15分…」という読み方に最適な、この本を連れ出した。「感想」は、こちらたなぞうでのPipoさんのものに、ほとんど「ご同感」なので、そちらをトレースしてください(って、手抜きでごめんな...
今日は移動時間が長かった。で、乗り換えも多かったから、こういう「開いては20分、閉じて、また開いて15分…」という読み方に最適な、この本を連れ出した。「感想」は、こちらたなぞうでのPipoさんのものに、ほとんど「ご同感」なので、そちらをトレースしてください(って、手抜きでごめんなさい、Pipoさんにも許可無くご登場いただいて失礼)。私には、これくらい硬質な文体がちょうどいい気分でした、特に今日は。書評の対象となっている本との距離の取り方が絶妙だ、と感じます。一箇所だけ引用します。「学者は研究の成果を業界の中でトレードしているだけではいけない。成果は最後には万民の手に渡らなければならない。」…「学者ギョーカイ」にも様々あるでしょうが、それがうまくいくといいなあ、と思った次第です。「学者」の側の問題もとても大きい、もちろん。でも、「そうではない側」にもまた問題はあろう、と思うのです。目先の一文の得にもならぬ(ように見える)営為を日夜重ねている人たちを、ただそれだけで「無為徒食」と看做したりそのことを蔑したりするのはいけないかな、と。ちょっと本論から外れましたが…。「読みたい本」も増えましたが、それより「このひとがこういう読み方をしているんだったら、もう割って入る余地はないな」と思わせられるものも多かったりして。
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読むのに時間が掛かった重い一冊。でもそれは、しみじみと味わうために掛けた時間。 実際に読んでみたい本も10冊くらい拾えたし、個人的に実りのある読書だった。 9.11を途中にはさんだ5年間に亘る読書日記。本の選び方といい、考え方といい、とても憧れる。 読むたびに、著者の言う「風」...
読むのに時間が掛かった重い一冊。でもそれは、しみじみと味わうために掛けた時間。 実際に読んでみたい本も10冊くらい拾えたし、個人的に実りのある読書だった。 9.11を途中にはさんだ5年間に亘る読書日記。本の選び方といい、考え方といい、とても憧れる。 読むたびに、著者の言う「風」が自分の頭の中にも通り抜けたような気がした。 装丁も良い。イメージにぴったり。 あと、新しかったからかもしれないが、インクの「乗り」が綺麗だった気もする。触るとちょっとデコボコしてて。
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