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七つの角笛 の商品レビュー

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2012/07/01

この時の気分として「グロッキーにならない」「普段あんまり読まない人」「ちょいファンタジー」と思って図書館で何冊か選びまして、そのうち「これが一番はずす確率低かろう」と。 『CAROL』が大好きなので、なんとなく木根さんのファンタジーに妙な信頼が。他に読んだ事無いけども…ユンカース...

この時の気分として「グロッキーにならない」「普段あんまり読まない人」「ちょいファンタジー」と思って図書館で何冊か選びまして、そのうち「これが一番はずす確率低かろう」と。 『CAROL』が大好きなので、なんとなく木根さんのファンタジーに妙な信頼が。他に読んだ事無いけども…ユンカースさえ(失笑)。 以下BOOKデータベースより。 「亡き母に会うため、飛行船に乗り、秘国「ハスの国」に向かった少年ムーグ。そこで出会ったのは、時空を超えて生活する人々。“角笛”を通して芽生えた友情や裏切りを経験してムーグは母に会えるのか…。『CAROL』から14年―。 木根尚登(TM NETWORK)が音楽と小説で描く、新たなるファンタジー・ワールド。」です。「音楽が絡んだファンタジー」 という点ではやっぱり一番『CAROL』に近いんだろうか。 行間も広めだし、ボリューム的にはそこまで大仰なものでもないけれど、ガッツリファンタジーの世界です。少年ムーグが人造猿・ドナートと共に、夢を叶える為に向かったハスの国では、死者が悔い祈り、天国の門と地獄の門に向かう。秩序の乱れたハスの国で、影を持つ生者を狙う射手から逃れながら、そこで出会った角笛を持つ人々はそれぞれの願いと思惑を持ってムーグと関わってゆく。友情と裏切り、生と死、願いは叶うのか…という感じ。 やはり『CAROL』の方が綿密だけれども、音楽とファンタジーを絡めた独特の世界観と、どこか暖かい描写は作者ならでは。短いながらもベタだけど泣き所もあって、まさに王道ファンタジー。 指輪物語もふるいにかければこうなるだろう的まさに核を押さえた話。うん、やっぱりはずさなかった。

Posted byブクログ